【ペンシルベニア州ウィリアムズポート発】リトルリーグクラシック、パイレーツ―カブス戦が18日(日本時間19日)、BB&Tボールパークで行われ、リトルリーグ・ワールドシリーズに出場している各チームがネット裏で見守る中、カブスが7―1で快勝した。

 その試合中、日本代表の調布リトルリーグにうれしいハプニングが。5回、ネクストバッターズサークルに入った4番・リゾはネット裏の選手たちに「みんな楽しんでいる」と気軽に声をかけた。そして最前列に座っていた堰合建介(せきあい・けんすけ=中1)とネット越しにグータッチを交わし、3度目の打席に向かった。

 5―0の一死二塁、リゾは2ボールからの3球目、甘く入ってきた球をフルスイング。打球は左中間のビデオボードを直撃する2ランとなった。外野席もなくグラウンドにはね返ってきたそのホームランボールはファンの手に渡ることなく、リゾに戻ってきた。するとリゾはそのボールを“ラッキー・ボーイ”堰合にプレゼントした。

 登板予定のないダルビッシュ有投手(33)の協力を得て、カブスの攻撃が終わったタイミングでバックネット前へ。ところが、ボールが入る隙間がない。ダルビッシュがベンチ方面へキャプテンの小針大輝(中1)を呼び、無事に堰合の手に渡った。一生の宝物だ。

 リゾは試合後、「ユウに通訳をしてもらえてよかった。完璧な通訳だったね」と笑顔だった。