歌手の鈴木雅之(62)が30日、さいたまスーパーアリーナで開催されたアニメソングコンサート「Animelo Summer Live(アニサマ)」に出演した。

 ラブソングの王様が15回目を迎えたアニソンのライブに初登場。意外性のある出演となったが、これは、2月に発売したシングル「ラブ・ドラマティック feat.伊原六花」が、テレビアニメ「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」の主題歌に起用されたことがきっかけだ。デビュー39年目で初めてアニメ主題歌を担当し、話題になっていた。

 この日は、同曲など計3曲を声優ユニット「スフィア」との異色コラボで披露。鈴木は自身を「アニソン界の大型新人」と表現し「ここ(アニサマ)はアウェー」と笑った。

 同じ60代の歌手ASKA(61)が25日に「CHAGE and ASKA」からの脱退を発表し、波紋を呼んだが、鈴木は「同世代で同じ時代を生きてきた。元気に(歌を)届けられるのであれば、どんな形であれ届けてほしい」とエールを送った。

 鈴木は以前、ASKAが作詞作曲した楽曲提供を受けている。ソロアルバム「Tokyo Junction」(2001年)に収録された「No credits」という楽曲だ。

「大物の2人の交流の深さは不明で、この楽曲もファンの間では話題にならなかった。でも、音楽界では当時、鈴木さんの愛称にちなんで、2人のことを『アスカトマーチン』と形容されたことがあった。英国のスポーツカーメーカー・アストンマーティンをなぞったもの」(音楽関係者)

 ASKAは多くのアーティストに楽曲提供していただけに鈴木との次なるコラボが期待されたが、14年に薬物事件を起こしたのは周知の通り。

「コラボはあの1曲で終わった。だからある意味、プレミアムな曲にはなった」と前出関係者は語った。