映画「おいしい家族」(20日公開)大ヒット祈願上映会が31日、都内で開催され、主演の松本穂香(22)板尾創路(56)浜野謙太(38)笠松将(26)ふくだももこ監督(28)が登壇した。

同作で長編映画デビューするふくだ監督。松本はサプライズで母からの手紙を感情たっぷりに読み上げた。それまで明るく話していたふくだ監督だが、松本の朗読にしだいに涙があふれた。隣にいた浜野は、そっと浴衣の袖を差し出す優しさを見せた。

ふくだ監督は涙ながらに「ありがとう~」と松本にいいながらも、照れ隠しで「誕生日会か!」と突っ込んだ。

同作は自分を見失った松本演じる橙花が母の三回忌で帰った故郷の離島の実家が人を肯定し合うユートピアになっていることから、家族の新たな形に気付くという物語だ。

ふくだ監督は自分が養子であることを明かし、「いろんな人に生まれた時から優しくしてもらってきて、だから、こういう映画でいろんな人に返していかなあかんなと思っていて。みなさんにちょっとでもそういう思いが伝わればうれしいです」と号泣しながら話した。