「W―1」1日の横浜文化体育館大会で“プロレスリングマスター”武藤敬司(56)が昨年3月以来、約1年半ぶりにW―1のリングに帰ってきた。

 カズ・ハヤシ(46)、ペガソ・イルミナルと組んでTARU(55)、近藤修司(41)、ゾディアック(42)組と激突。フラッシングエルボー、STFを近藤に繰り出すなど元気な姿を見せた。プロレスLOVEポーズから、最後はゾディアックに閃光魔術弾を炸裂させて3カウントを奪い、自身のデビュー35周年記念試合を飾った。

 8月30日に行われた「プロレスリングマスターズ」から中1日での試合に「会場までの道のりは体が重かったが、リングに上がったらアドレナリンが出て、無事に35周年試合をいい形で終わることができた」と振り返った。

 ヒザの不安を抱えての試合になるが「技を少なくしても、魅了する引き算のスタイルを極めていかなきゃ。パイオニアとしてやることで他の人がまねする」と前向きに語った。

 今後のW―1への参戦については「テーマがあれば。若いやつだけでまとまってるし、邪魔する気はない。老害と言われるよ」としながらも「新しい技にも挑戦する」と話すなど、デビュー35周年はまだまだ通過点だ。