アイドルグループ「SKE48」の北川綾巴(20)が21日、名古屋市内のSKE48劇場で卒業公演を行った(活動最終日は30日)。そこでアイドル卒業直前の北川を直撃。SKE史上最強のビジュアルメンバーが語ったグループへの思い、そして卒業後の夢とは――。

 ――6年9か月、SKEで頑張ってきた

 北川:SKEのメンバーってみんな、中途半端にやることはなくて、全部、真剣に真面目にやり切るんです。みんなのそういう姿に引っ張ってもらって、やり切ることができたかなって思います。

 ――2017年3月からはチームSのリーダーも務めた

 北川:リーダーは大変でした。みんなの先頭に立つということは初めてだったので。いくらやっても自分らしくいられなかったなと思います。でも、だからこそ、ちゃんとした姿を見せなきゃと、より一層思ったし、手を抜くこともできなかった。リーダーという役職をもらったことによって、真面目に頑張れたと思います。たぶん。

 ――14年12月発売の16thシングル「12月のカンガルー」で、宮前杏実とダブルセンターを務めたが、AKB48選抜総選挙ではなかなか結果が出ず悩んだ

 北川:15年から17年の順位が67位、64位、64位。このころは、特に自分の中でもSKEの活動を頑張っていたときでした。「ただ推されている人」というように思われている。どうしてもそのイメージを取り除きたくて…。だから総選挙の順位でしっかり示したかった。全然、結果がついてこなかったときは「何やってもダメなんだ」と思いました。もうドン底。もう真っ暗。めちゃめちゃ元気なかったと思います、そのときは。

 ――しかし去年、ナゴヤドームで行われた総選挙では27位に躍進した

 北川:諦めなくてよかった。見てくれている人、ついてきてくれる人はちゃんといるんだなと思いました。本気な気持ちはちゃんと人に伝わるんだって。去年、初めてファンの人に思いを伝えたんです。「みんな、よろしく」みたいな(笑い)。それまで言えなかったんですよ。申し訳ないなという気持ちがすごくあって。でもちゃんと言ってよかった。後悔のない結果になりました。

 ――昨年の総選挙前に行われた東スポWebのインタビューで、アイドルの恋愛禁止について語った部分が大きな反響を呼んだ

 北川:覚えています。

 ――「もしそういうのがばれたら迷惑かかるのは自分だけじゃない。ここにいる限りSKEにも48グループにもあまりいい印象にならないし、迷惑がかかります。人に迷惑をかけることは一番しちゃいけないことだと思うので。私にはできないですね」「私は恋愛以上に今はアイドル活動の方が絶対に楽しいと言えます。そっちの方が自分の中で自慢できる。彼氏よりアイドルの方が大切だと綾巴は言い切れます」「『綾巴がいると笑顔になれる』『元気になれる』と言ってもらえると、本当につらいことがあってもここにいる価値があるんだなって。人をそういう気持ちにできているというのは生きがいというか、生きている意味があるなってすごく思います」と語っていた

 北川:そうですね。その通り。握手会でもファンの人から「インタビューすごくよかったよ」とめっちゃ言われました。

 ――最後まで恋愛禁止を守った

 北川:はい。そりゃそうですよ。そんな恋愛とかもう(笑い)。SKEしかないので、私には。それ以外何もないので。SKEが全てだったなと思います。それをなくしたら何もない。SKEは本当にいいグループなんです。先輩、後輩関係なく、やるとなったら心は一つになる。通い合えるもの、分かり合えるものがあるのはすごいことですよね。家族というか特別なものだと思います。卒業したらSKEのファンになります。コンサートがあったら絶対に見に行きます。

 ――卒業したら恋愛禁止はなくなるが、付き合うならどんな人がいい?

 北川:ええー!? 全然わからないんですけど。うーん…。考え方が大人な人がいいです。自分がSKE以外のことを知らないので。いろんなことを教えてくれて、真面目でしっかりした人がいいです。ちゃらんぽらんな人は嫌です。面倒見てもらいたいです。

 ――家族は卒業について何と

 北川:母は「頑張ったから少しは休みなよ」と。父は我が道を行くという人なので。私も(父に)似ているんです。ただおばあちゃんはまだ辞めてほしくないみたい。「10年続けてよ」「生きがいだから」とすごく言ってくれたんですけど…。

 ――孫の活躍を見るのが楽しみだった

 北川:たぶんそうだと思います。家は私のグッズだらけなんです。帰って玄関開けたら自分(のグッズ)だらけ。疲れているときは全部はがしたくなる(笑い)。そういうのがなくなっちゃうのは申し訳ないって思うけど、SKEを辞めた後も活躍できるようにならなきゃという気合にもなるし、頑張らなきゃと。

 ――卒業後も芸能活動は続ける

 北川:そのつもりです。昔からモデルさんになるのが夢なので。男性だけでなく女性からも支持される人になりたい。おしゃれなお洋服を着て撮影するお仕事もしたい。そのためにも個人としてもっと知名度を上げたいなと思っています。

 ――所属事務所は

 北川:まだ何も決まっていません。いずれは東京の方で活動できたらと思っています。ちょっとゆっくりして、自分がやりたいことを考えてから行動に移したいなと思って。お声をかけていただけたらありがたいなと思いながら、日々過ごしています。

 ――最後にファンに伝えたいことは

 北川:私という存在を知ってくれて、出会ってくれて本当にありがとうございます。これからも、この先もお世話になる気満々なので変わらず、いや、より一層の応援をお願いしたいです。