いでよ、闇に落ちたクズ芸人たち! 今夏、吉本興業を中心とした「闇営業問題」で世間を騒がせたムーディ勝山(39)、天津木村(43)、レイザーラモンHG(43)らが24日、西口プロレス9月大会(東京・新宿FACE)に参戦し、夢の狂宴「一発屋芸人バトルロイヤル」を繰り広げた。

 目先の小金に目がくらみ、ダークサイドに沈んだあの謹慎闇芸人たちが、ついに西口マットに降臨した。“世紀の一戦”を見ようと、場内は立ち見客でぎっしり埋まる大盛況。超満員の異様な熱気の中、その昔パラパラで注目を浴びた西口正規軍のエース・長州小力(47)が迎え撃った。

 全盛時に集まれば、1ステージのギャラは総額数百万円は下らない超豪華メンバー。小力はいきなりマイクを取り「ずっと温めていたプランがやっと実現した。ありがたいが、ここに上がった以上はガチンコでいく。明日、あさっての営業のことなんか考えてたら、てめえらぶっ殺すぞ!」とどう喝。会場からは「キレてるよ」の声が上がったが「キレてないっすよ」と即座に否定した。

 闇芸人軍のリーダー・HGは「謹慎が明けて復帰させていただきました。まことにありがとうございます。我々の起用に関係各所さまが足踏みされる中、真っ先にオファーをいただきました」と小力に感謝しながらも「プロレス業界に足を突っ込んでいる者同士、どっちが本当のプロレス芸人かはっきりさせてやる。本気でやるからな。ムーディ、お前も言ってやれ!」と対決姿勢をあらわにした。

 あとを引き取ったムーディは黄金のマイマイクで「59日間休んでおり、最高月収640万円がゼロになりました。2か月ぶりのミュージックスタート! チャラチャッチャチャラッチャー、右から右から直の仕事が来て、僕はそれを左へ受け流す~。もう直で仕事はやりませんよ。今日は誰が本当の一発屋かはっきりさせてやる」などと、持ちネタに乗せて反社会勢力との決別を宣言した。

 だが、普段から自分が主役でないとヘソを曲げる傾向のある小力は、2人に対する声援が大きかったことが気に障ったようで、再びマイクを握る。

「お前らあの事件のことを軽くネタにしてるけどよ、反社会勢力の被害者の方々のことをよく考えるんだぞ。それと、お前らのせいで、全国の芸人たちがどれだけ冷や冷やしたかわかってんのか。お前ら試合なんてする必要ねえ。そこら辺のゴミでも拾って反省しろよ!」

 HGは「このたびは多大なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。初心に帰って全力でやらせてもらいますので、皆さまよろしくお願いします」と反省しきり。

 そして、ムーディは携帯を取り出し、リング上からマネジャーに連絡。「今から西口の試合に出るけど、反社確認してください。ギリギリOK? わかりました」と、吉本自慢の反社チェックシステムを活用し、晴れて正規の仕事となった。

 実は西口の宮成社長は元吉本の芸人。大御所・アホの坂田(77)の弟子だった。オラオラ系のルックスながら、物腰の柔らかい紳士として知られるだけに、小力は「何言ってんだ、完全にセーフだよ」とキレ気味だった。

 一方、実況のお笑いコンビ「東京ペールワン」ユンボ安藤(46)は「このご時世に、小力が事務所を通さず直接、依頼したらしい。あいつら、ウチがゴリゴリの反社なのを知らねえのかな。再び謝るハメになるぞ。ついでに、小力のヤバイ写真も何枚かあるので、週刊誌に持ち込んで一緒に大きな花火を打ち上げよう。“小菅状態”になってパッと散ろうよ」と舞台裏を暴露。やや今後に不安を残す展開となった。

 試合にはワイルド芸人・スギちゃん(46)、ガンダム芸人・若井おさむ(46)、白塗り芸人・コウメ太夫(47)ら、かつてテレビで見ない日はないほど一世を風びした元人気者たちも参戦。台本通り、小力が勝利した。

 敗退順は以下の通り。スギちゃん、ムーディ、木村、若井、HG、コウメ。勝者=小力(ラリアート)。

[gallery ids="1561443"]