HKT48・宮脇咲良(21)らが所属する12人組の日韓ガールズグループ「IZ*ONE」(アイズワン)が25日、さいたまスーパーアリーナで初の日本ツアーの最終公演を開催した。

 韓国のアイドルオーディション番組を勝ち抜いた日韓12人のメンバーで昨年10月に結成された同グループ。AKB48グループの活動を一時休止して宮脇、HKT48・矢吹奈子(18)、AKB48・本田仁美(17)が参加している。

 初の日本ツアーは8月21日の千葉・幕張メッセ公演からスタート。神戸ワールド記念ホール、マリンメッセ福岡と回り、1万6000人を動員したこの日のさいたまスーパーアリーナ公演を含め、合計5万人を動員した。

 宮脇は「なんとツアー最後に、1万6000人のWIZ*ONE(ファンの総称)が集まってくれました!」と喜びいっぱい。「皆さん、盛り上がってますか?」と呼びかけると、割れんばかりの大歓声が起こった。

 さらに「『こんなんじゃダメですよ』と言おうとしたら、歓声が大きくてすごくてビックリしました」と驚くと、矢吹は「ツアー最後ということで、どの会場にも負けないぐらい大きな声を出してください!」とあおった。

 日本デビューシングル「好きと言わせたい」など全25曲を披露。終盤には、この日発売した日本3rdシングル「Vampire」をファンの前で初披露した。オリコンシングルランキングで初日首位を獲得しており、メンバーのカン・へウォン(20)は「(日本で)3枚目シングルですけど、初心に戻って頑張ります」と決意を新たにした。

 アンコール後、12人のメンバーがそれぞれ感謝の言葉を述べた。

 宮脇は「私がここで言いたいのは、生きているということは、つらいことを避けられない。意味もなく泣きたくなることもある。そんな時に私はWIZ*ONEを思い出している。皆さんもつらいことがあった時に、IZ*ONEを思い出してほしい。皆さんはIZ*ONEのファンですけど、私たちはWIZ*ONEのファン。お互いを愛して支えられる関係でい続けられたら」と話した。

 また「一番尊敬している先輩と親友も見に来ている」と切り出すと、観客席にいた元HKT48の指原莉乃(28)に視線を送った。「私がここに立っていられるのは、あなたが背中を見せてくれたからです。さっしー、卒業してからも私を心配してくれて、私の子供のころから見守ってくれて、愛してくれてありがとう」と涙を流しながら感謝の言葉を並べると、指原は韓国ではやっている、頭の上でハートを作るポーズで応えた。

 また、同じくHKTの矢吹もファンや家族への思いを述べた後に指原に言及。「さしこちゃんがいなかったら、アイドルになってなかったし、興味も持ってなかった。今でも私のことを心配してくれて連絡してくれてありがとう。たくさん教えていただいたことがあるから、もっと成長できるように頑張ります」と誓った。

 また、AKB時代は無名の存在だった本田は「もうすぐIZ*ONEでデビュー1年ですけど、人生が大きく変わった。いろんな挑戦をさせていただいて、自分に自信が持てるようになったし、チャレンジすることの大切さを学んだ。自分のことを好きになることもできた」と振り返り、ファンや家族への感謝の言葉を並べた。