乃木坂46井上小百合(24)の主演舞台「フラガール」(東京・日本青年館ホールなど)が、10月18日に初日を迎える。同じ秋元康氏プロデュースのAKB48太田奈緒(24)や劇団4ドル50セント福島雪菜(20)も出演する。9月29日には、都内で稽古公開し、会見を行った。

グループの特色や、アイドルと劇団という違いもあるが、太田は「劇団4ドル50セントさんは旗揚げ公演を、乃木坂さんは東京ドームコンサートを見させていただきました」と明かした上で、「秋元康さんプロデュースっていう中では、やっぱり…頑張りたい。おこがましいんですけど、負けてられない、というか。頑張りたいと思います」と宣言した。

劇団外の舞台初出演の福島は、太田とダブルキャストとなる。「劇団は、女の子もすっぴんで稽古に来てジャージーで帰っていくみたいな感じ。この現場に来て、皆さんちゃんとメークして私服で来ていて、新鮮です。女の子って本当はこうあるべきなんだなって思いました」と明かし、「周りのキャストさんがすごすぎて、どうにかして食らいついていこうと思って、じーっと他の人の演技を見て吸収しようとしています。一生懸命覚悟をもって作品に挑みたい」と意気込んだ。

井上は乃木坂46の中でも特に舞台経験が豊富なメンバーの1人だ。今回も「フラガール」と並行して、別の作品にも出演する。「個人的なことを言うと、別の作品と同時進行でやっておりまして。まだ3回しか芝居の稽古に参加できていなくて、みんなを足を引っ張りながらやっています」と控えめに語った。

それでも、「フラガール」構成演出を手がける岡村俊一氏は、井上について「全く問題ない。全部入ってるんですよ。通し稽古しても、もう全然大丈夫」と太鼓判を押した。

太田も、昨年から舞台出演が増えたメンバーの1人。今年2月の舞台「山犬」では猟奇的な演技にも挑戦するなど、場数を踏んでいる。劇団外舞台初挑戦の福島についても、岡村氏は「福島はすごい。せりふに根っこがある。うわべだけの言葉を言わないタイプ。楽しみにしていてください」と高評価している。

所属グループの知名度や形は違えど、同じ総合プロデューサーのもとでキャリアを積んできた3人が、意識し合い、手を取り合い、名作映画の舞台化を彩っていく。【横山慧】