演歌歌手・水森かおり(46)が18日、都内で今年1月に発売したシングル「高遠 さくら路」のカラオケ大会を行った。

 約1500人の応募から、テープ審査を勝ち抜いた24人のカラオケ自慢がその歌声を披露した。水森が同曲を歌唱する際に「カラオケ大会は緊張しますよ。みなさん、『本人の実力はどんなもの?』と思って聞きますからね」と告白。「25番、水森かおりです」と冗談を交えながら熱唱した。

 この水森がカラオケ大会を実施するのは、一昨年発売のシングル「越後水原」をリリースした時以来、2年8か月ぶり。レコード会社関係者は「今回驚かされたのは応募総数が1500通を超えていたこと。通常、1000通を超えるのはまれで、本当の意味で“桁違い”」と驚く。

 それだけ水森のファンが多いこともあるが、楽曲「高遠――」の持っている魅力もあるという。ある音楽関係者は「作曲した弦哲也先生が話しているように『ちょっと難しく作っている』のが『高遠――』なんですが、この“ちょっと”というのが結構、大事。歌いこなせそうで、こなせない。このちょっと難しいという感覚が、カラオケファンの心をくすぐり、その気にさせる。それが広がりヒット曲になっていく」という。

 そういったカラオケファンの熱心な後押しもあって、現在、「高遠――」は売り上げ10万枚を突破 水森は「いい形でここまで来ることができました。最後の最後まで、気を緩めずに頑張っていきたいと思います」とNHK紅白歌合戦連続出場「17回」を目指して、気を引き締めた。