AKB48の横山由依(26)らが24日、舞台「仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~」(11月9~24日、福岡・博多座)の公開稽古を東京近郊で行った。

 昭和映画史にさんぜんと輝く任侠映画「仁義なき戦い」を舞台化。AKB48グループメンバー総勢47人が体当たりで挑む。

 報道陣から「メンバー間の仁義なき戦いは?」と聞かれると、横山から48グループ総監督を引き継いだ向井地美音(21)は「横山さんは移動のバスで、リクライニングをめちゃくちゃ倒してくるので、後ろに乗らないようにしてます!」。優等生キャラで後輩でもある向井地の“口撃”に、前総監督・横山は「確かに、みーおん(向井地)はいつの間にか移動している…」と苦笑した。

 向井地は2013年に加入。早くから48グループを背負う逸材と期待され、シングルのセンターに抜てきされたこともあるが、一方で控えめな優等生キャラに悩むこともあった。

 だが、昨年のAKB総選挙で「総監督になりたい!」と壇上で宣言し、今年4月に横山からバトンタッチ。最近は積極性が目立ってきている。

「以前の向井地なら前総監督の横山を“口撃”するなんて考えられませんでしたが、一皮むけてきたのかもしれません。48グループを売り込むためには、笑いを取ったりどんな形であれ発信していかなければいけない。いい意味で貪欲さが出てきている」(AKB関係者)

 この日は舞台裏でもその姿勢を発揮。本紙記者を見つけると「まったく! この前の記事は…」「もっといい記事書いてください!」などと詰め寄り、グループ愛を見せつけた。

 かつての勢いがないと言われるAKBグループだが、向井地の変化には関係者も期待しているようだ。