15日全国公開の映画「地獄少女」に出演するSKE48の大場美奈(27)が1日、名古屋市内で映画への思いを語った。

 サイト「地獄通信」で恨みを抱く相手の名前を入力すると、その相手を地獄少女が地獄送りにする。ただし依頼者も地獄に落ちるという人気アニメを、ホラーの名手・白石晃士監督がオリジナル脚本で実写化。大場はインディーズアイドルの御厨早苗を務める。

 原作アニメが放送されていたのは2005~09年(第1~3期)。大場は「リアルでこのアニメを見ていた世代なんです。最初、マネジャーさんから映画の話を聞いたときに、それ地獄少女みたいですね、といったら、地獄少女です、と言われて、えっ、と。原作の中に自分が入るというのは不思議な気持ちです」と笑う。

 ただ、役柄は誰かを殺したいぐらい憎むという「全然やったことのない、初ダークな役」。いつもは「大嫌いとかはあるけど(笑い)自分も犠牲になる覚悟で恨むなんてできない」という大場だが、白石監督から実演つきの演技指導を受け、ごく自然と入り込めたという。

 白石監督は大場の起用理由について「まず奇麗である(笑い)。それと最初に会ったときに、キャラクターに血肉を与えてくれる人だという印象を持った。将来への明るい気持ちも不安もないまぜにして、いろいろ考えて、遠くを見ている感じ。クールに憎しみを表す役ですがドンピシャ。最高でした」と話す。

 SKEのステージでも現在、東京で公演中の舞台「ハケンアニメ!」での姿とも違う、これまでにない演技が見られる今作。「この大場さんを見たら、みんな驚くんじゃないかな」(白石監督)