レスリング世界選手権(9月、カザフスタン)グレコローマン60キロ級覇者の文田健一郎(23=ミキハウス)と同63キロ級覇者の太田忍(25=ALSOK)が14日、ロシア遠征と国別団体戦グレコワールドカップ(28、29日、イラン)に向け成田空港から出発した。

 W杯は世界選手権の国別対抗得点成績上位8か国しか出場できないハイレベルな大会で、日本グレコは1994年大会以来実に25年ぶりの出場。文田は「大会出場は目標だった。自分が勝つのは大前提。勝っていい流れをつくれたら」と意気込んだ。

 五輪階級の67キロ級で2020年東京五輪出場を目指す太田は、スーツの上からも肉体改造の成果が分かるほど。「スーツがパツパツです。今は寝る前なら73キロぐらいになった。1か月で筋肉量が3キロ増えた。めちゃくちゃ順調です」。W杯では67キロ級で起用予定。「上位ランクの選手がくるので、レベルの高い試合ができると思う。やっと出られた大会。頑張りたい」と表情を引き締めた。

 2人は大会前に同じくW杯に出場するロシア代表のソチ合宿に参加してからテヘラン入りする。