フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯(北海道・札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)で、2位に終った紀平梨花(17=関大KFSC)が一夜明けた24日、取材に応じた。

 前年覇者として出場するGPファイナル(12月5日開幕、イタリア・トリノ)へは不安が募る。今大会も4回転サルコーを回避。9月初旬に故障した左足首の痛みが残るなか「ミスなくGPファイナル出場を」と苦渋の選択を下した。

「しっかり休めば治るけど、練習もしないと…」。ジレンマは続くが、ファイナル連覇へ向けて今季GPシリーズ全6戦を制圧した強力ロシア勢が立ちはだかる。勝つためには4回転が必要になるが、仮に決めたとしてもそれで勝てるほど甘くない。

「去年はノーミスなら大丈夫って思ったのですが、今回はノーミスでも加点とかレベルの取りこぼしで順位が変わる厳しい戦いだと思う。もう完成度の勝負」

 相当な覚悟を胸に、連覇を狙う。