上方漫才協会会長の中田カウス(70)が2日、大阪市のよしもと漫才劇場で、同劇場の5周年記念会見に登場した。

 吉本の若手漫才師のために作られた同劇場は、お笑いコンビ「霜降り明星」や「ミキ」など、多くの実力派若手芸人を輩出。この日のオープニングでは、4日に行われる「M―1グランプリ2019」準決勝進出を果たしている「からし蓮根」「見取り図」「ミルクボーイ」、さらに、よしもと∞ホールメンバーの「EXIT」らが1分ネタを披露して盛り上げた。

 カウスは「5周年を迎えてめでたいことです。若手をどうにかしたい、大事にしたいという岡本(昭彦)社長の肝いりで誕生したよしもと漫才劇場。劇場があって、お客さんがあって初めて芸人が世の中に出ていける、お客さんありきの世界です」と観客に感謝。同劇場出身の若手芸人が多くの賞レースで活躍していることについて「いらない子は誰一人いない。世の中に出ていくキッカケは運もあるが、それぞれ個性を持って頑張っている。安定感、安心感がある。大阪は皆さんに心配していただくような問題も起きず、品のある若手が育っているのではないか」と若手の成長に目を細めた。

 会見では「第5回上方漫才協会大賞」(来年1月13日、なんばグランド花月)と、歴代大賞受賞者による全国5大都市ツアーの開催が発表された。