今年1月に野球殿堂入りした中日OBの権藤博氏(81)の祝賀ゴルフコンペが4日、愛知・豊田市の京和カントリークラブで159人が参加し、盛大に行われた。

 中日からは鈴木孝政OB会長(65)や本紙評論家の宇野勝氏(61)、野球評論家・岩瀬仁紀氏(45)らが、また巨人・原辰徳監督(61)や小久保裕紀元日本代表監督(48)、プロゴルファーの森口祐子(64)ら各界の著名人も祝福に訪れた。

 プレー後、パーティーの席であいさつに立った原監督が爆笑トークを披露。「私も、全国、世界を股にかけていろんなところであいさつをしたりしますが(登壇の際の)今の拍手は普通なら、もうちょっともらえるはずですが、少ないですね」とチクリとやると、会場が大受けして大拍手が沸き起こった。

 さらに「ドラゴンズにはいろんな思い出がある」として、こう続けた。

「プロ初打席となった1981年の開幕戦がドラゴンズでした。三沢さんという素晴らしいアンダーハンドの投手で打てなかった。その後で牛島君という若いリリーフがきて、彼から初ヒットを打った。そこからがプロの第一歩で、第2戦は小松君で当時、スコアラーの人から球が速くてカーブもあって素晴らしい投手だけど、変化球は2球続かないと言われた。そしたら1打席目の初球にカーブがきたから2球目は直球を狙っていたら、これがカーブだった。プロ野球というのは自分で自立して生きないといけないんだと、いきなり勉強させてもらって、人を信用するということは大変なことだというところからスタートした。でもツーナッシングになってすごい真っすぐがきたけど、僕はあっと驚いてバーッとバットを出したら、それがライトにホームランになったという。プロ野球のバッターなんてそんなもんなんですね」

 プロの洗礼ならぬ自慢話を披露して会場は大爆笑の渦に包まれた。