“生涯巨人”で唯一無二を狙う。巨人・坂本勇人内野手(30)が6日、契約更改交渉に臨んだ。打率3割1分2厘、40本塁打、94打点とチームをけん引。リーグ初の遊撃手のMVPを受賞するなど、文句なしの活躍だった。球団からも「『何も文句言うことない』と。最高のほめ言葉をいただいた」そうだが、金額は現状維持の5億円と「変わらないです」。昨年結んだ5年契約の1年目。3年目までは5億円で、4年目からは変動制となる契約だったことを改めて明かした。

 現在、1884安打。2000安打の大記録まであと116本と迫っている。史上最年少にして最速での達成に期待もかかる。最速へのこだわりこそ「ない」というが「入団した時には想像もつかない数字ですし、それが現実的にはあと少しというところ。今までも1本、1本、先を見ずにその試合で1本打つことをずっと考えてやってきた。その気持ちは変わらない。1試合でも早く達成できたら、それはうれしいと思う」。40本塁打の大台に初めて乗り、自身の新たな可能性を感じた坂本勇。来季もキャリアハイを目標に掲げた。

 国内外のFA権も持った中での5年契約。早々にメジャーを目指す選手も増えた。坂本勇は「メジャーに対しての(憧れ)というのは持ってますけど、自信もないし、多分無理やなと思うので、日本で細々と頑張ります」と冗談めかしつつも、こう語った。

「ジャイアンツで最後までプレーしたいという気持ちを、今は持っていますし、31歳の年から5年なので、何となく理解してくれたら」

 生涯巨人。日本球界を代表するショートストップは、プロ野球を盛り上げ、さらには来年の東京五輪を見据える。

(金額は推定)