スターダムの格闘プリンセス・小波(24)が9日、新日本プロレスの元IWGPジュニアヘビー級王者・井上亘氏(46)から「七色のトライアングルランサー(TL)」を伝授された。

 小波は24日の後楽園大会でワンダー・オブ・スターダム王者の星輝ありさ(24)に挑戦。難攻不落で現在V7中の王者攻略に燃えている。

 この日は同じブシロード傘下の新日プロでIWGPジュニア王者、2008年度「ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア」覇者に輝き、現在フロントで勤務する井上氏に弟子入り。新日プロとニッポン放送がタッグを組んだスポーツクラブ「アスレチックキャンプライオン」(東京・江東区有明)で必殺のTL各種を学んだ。

 まずは左腕と首を決めてギブアップを奪うオリジナルから、相手が原爆固めを仕掛けてきた時にクラッチを解いて決めるパターン、そのまま素早く丸め込んで3カウントを狙う方式、相手のスピアーをがぶってグラウンドに持ち込むパターン、バックスライドからのTL、難易度Eのローリングクレイドル式、そして最後は足を監獄固めで捕らえる究極形のファイナルランサーだ。

 その数は実に7つにも及んだ。しかも小波はほとんどを1回で理解し、瞬時に自分のものにして実践してみせたから驚きだ。これまでゴッデス王座、アーティスト王座に輝いているセンスを支えに、初のワンダー王座奪取へ大きく前進した格好だ。

 練習中、厳しい表情を崩さなかった井上氏は「左腕さえコントロールできれば、どんな態勢からでも入れるんです。のみ込みと吸収力がすごいので驚きました。24日の王座戦は応援に駆けつけたいですね!」と爽やかな笑顔を見せた。

 小波も「いろんな入り方のTLがあって驚きました。帰ったらすぐ猛練習して自分のものにしたい。この技で決めてベルトを取って井上さんに勝利を報告します!」と戴冠を宣言した。