波瑠:「ロスが怖い」の声も… 「G線上のあなたと私」きょう最終回 也映子を演じて感じた思い

ドラマ「G線上のあなたと私」への思いを語った主演女優の波瑠さん(C)TBS
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ドラマ「G線上のあなたと私」への思いを語った主演女優の波瑠さん(C)TBS

 女優の波瑠さん主演の連続ドラマ「G線上のあなたと私」(TBS系、火曜午後10時)が、12月17日の放送でついに最終回を迎える。波瑠さん演じる主人公・也映子(やえこ)と、バイオリン教室で出会った理人(中川大志さん)、幸恵(松下由樹さん)を中心に、紡がれる恋と友情の物語。登場人物たちの心情を丁寧に描いており、SNSでは「3人の会話劇が大好き」「今からロスが怖い」など視聴者の支持を集めている。波瑠さんが、松下さん、中川さんとの撮影や、也映子を演じて感じた思いを語った。

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 ドラマは、「あなたのことはそれほど」などで知られる、いくえみ綾さんのマンガ「G線上のあなたと私」(集英社)が原作。波瑠さん扮(ふん)する寿退社間近に婚約を破棄され、仕事と恋人を失った小暮也映子が通い始める大人のバイオリン教室を舞台に恋と友情を描く物語。2017年4月期に同枠で放送された波瑠さん主演の「あなたのことはそれほど」のスタッフが再集結し制作されている。

 ◇“シャッタードン”の感想は?

 10月29日放送の第3話では、理人が也映子に“シャッタードン”する場面があり、「破壊力半端ない」「ファン急増の反則シャッタードン」などと大きな話題を集めた。実は、台本には「壁ドン」としか書いておらず、波瑠さんや中川さんは撮影現場に行くまでどんな壁で「壁ドン」をするかわからなかったという。

 「壁ドン」の印象について、「よく分かりません(笑い)。なんでわざわざドンってするのかなと不思議な気持ちになります(笑い)」と率直な思いを明かした波瑠さん。中川さんは、「壁だと(壁ドンをしても)動かないけど、シャッターは押し込むとボヨンと弾む。理人が遠くから走ってきてそのままドーンって(壁ドンする)シーンだったので、現場では、事故みたいな音が鳴っていた(笑い)」と明かしていたが、波瑠さんも「ガッシャーンって鳴っていました(笑い)」と振り返る。

 視聴者的には、胸キュンポイントとして盛り上がった「シャッタードン」だが、波瑠さんは「現場では、中川さんがカメラを私だと思って壁ドンしたりしていて、面白かったです(笑い)」と撮影の裏側を告白。「“あるある”なんですけど、ロマンチックなシーンほど、シュールな撮影手法をとりがちっていうのがあったので、それを横から見ているのが面白かったです」と続ける。

 ◇也映子は「私にないものをいっぱい持っている」

 第3話では、也映子が酔っ払って号泣するシーンが登場。第7話では、眞於のもとへ理人を行かせた後、自分の気持ちに気づいて幸恵の胸を借りて涙を見せるシーンも話題を集めた。波瑠さんは、「(也映子は)突然泣いたりするので、演じているこちらとしては難しいし大変だったりはする」と明かしながらも、「私がいいなと思う点は、也映子は自分のためには泣かない。自分がかわいそうという涙じゃないから、『印象的だった』って言ってくださる方もいるのかな」と話した。

 明るい性格で頑張り屋、さらに気遣いもできる也映子と比較し、「也映子と比べるとあんなに明るくて、元気じゃないです(笑い)」と自身を語った波瑠さん。「私はあんなに人のことを元気にしてあげたりとか、言ってあげたりできるだろうか。也映子ってすごいなと見てしまうので、私にないものをいっぱい持っている女性だと思います」と也映子への思いを明かした。

 波瑠さんのもとには、「ハマリ役」「素でのびのび演じている感じがする」などの声が届いているといい、「也映子は、私とは全然ちがう女性だと思うので、意外ですけど、すごくありがたいこと」と笑顔を見せた。

 ◇松下由樹の存在感

 ドラマが始まる前に行われた囲み会見で、松下さんについて「すごく恥ずかしいのですが、本当に私、『ナースのお仕事』が大好きで。ご一緒できてとてもうれしいです」と話していた波瑠さん。松下さんと初共演した感想については、「すごい女優さんだなというのは序盤からすごく感じていました」と話す。

 「説得力があって、存在感があって、ぐっとくるところはぐっとくるし、“面白”にふっても、ツボに入っているというか、全部が的確」と語り、「お芝居と自分の体から表現されるものが、一致している人。同じ感じで勝負しても絶対勝てない。松下さんはすごすぎます」と圧倒された様子。松下さん自身は優しく、撮影現場では、明るく和ませてもらっていたといい、「理人(中川さん)と助けられています」と振り返った。

 12月17日放送の最終回では、也映子は理人に対してすぐに「好き」の先を求めてしまう自分に不安を感じていた。一方で理人は、8歳の年の差に不安を抱いている也映子を安心させられない自分に不甲斐なさを感じていた。そんな中、也映子、理人、幸恵の3人はパーティでバイオリンを弾くことになり……と展開する。

「会話劇がとても面白いので、あえて也映子と理人と幸恵さんの関係を、膨らませられることとか、眞於先生(桜井ユキさん)との関係も掘り下げたりできたので、マンガとは異なった面白い部分もドラマで増えたのかなと思いました」と手応えを語った波瑠さん。也映子と理人の恋の行方をはじめ、物語はどのような結末を迎えるのか。最後まで見守りたい。

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