来年11月で還暦を迎える女子プロレス史上最大の悪役で“極悪女王”ことダンプ松本(59)が20日、年内最後の自主興行「極悪祭! 青春時代」(22日、東京・新木場1stRING)に向けて闘志を全開にした。

 大会は一時代を築いた全日本女子プロレスOGと、その系譜を受け継ぐ選手が集結。ダンプはマーベラス8日後楽園大会で代表取締役の座を退き「令和の仕掛け人」となることを宣言した永遠のライバルのカリスマ・長与千種(55)とメインの6人タッグで激突する(長与、加藤悦子、下田美馬組VSダンプ、堀田祐美子、ZAP組)。

「千種があんな大きなことを宣言したからね。マーベラスから一歩退いて最初の試合だろ。永遠のライバルとしては最高の試合をお見せするよ。千種なら大きいことをやって女子プロ界にもう一度黄金時代をもたらしてくれると信じている。もちろん全女OGとその遺伝子を継ぐ若い世代も千種の味方になるぜ!」

 ダンプ自身、大台を目前に控えた今年は大きな試練が続いた。8月7日には父親の五郎さんが死去。「放蕩を繰り返していた父親を殺すためにプロレスラーになった」という衝撃の過去を持つダンプだが「最初で最後に生まれて初めてパンを食べさせてあげた。水も飲ませてあげた…」と涙ながらに語っている。

 さらには最愛の母親・里子さん(86)が11月末に体調を崩し、埼玉県内の病院に入院。鬼のダンプも落ち込む日々が続いていたが、めでたく13日に退院。全ての悩みは消え去った。

「試合中以外はお母さんのことが頭から離れずにとてもつらかった。でももう大丈夫。あと2日、試合モードに完全にスイッチ入れて、暴れ回るから覚悟してろよ!」とダンプは本紙記者の頭を竹刀で乱打して威嚇した。

 ちなみにセミは長与から後継者に託された彩羽匠(26)が高瀬みゆきとシングル戦で激突。メイン終了後は長与とダンプのトークショーも予定されている。チケットは20日時点で残り12枚という大人気を呼んでいる。

「2020年、千種が大きな仕掛けを用意するって言ってんだ。あたしはデビュー40周年と還暦を迎える。絶対にデカイことが起きるから、その前ぶれとして、オメーら新木場は必ず見に来いよ!」と最後は極悪女王のオーラを発揮しつつ、来場を命じていた。