女優の後藤久美子(45)が23日、俳優の三田村邦彦(66)と京都市内でテレビ大阪「おとな旅あるき旅」(来年1月11日午後6時30分=関西ローカル)で32年ぶりの共演を果たした。

後藤と三田村は87年放送のTBSドラマ「ママはアイドル」で娘と父の役で共演していた。後藤は「初めて聞いたおやじギャグがこの方からでした。いちいち反応してたら疲れちゃう」と親しげ。三田村は今回の共演に「飾りっけがなく、自由奔放に動いてた」と後藤にとっては初の旅番組でも、普段通りの姿に満足げだった。

後藤は95年の第48作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」に出演後、元F1レーサー、ジャン・アレジ(55)との間に子供が生まれ、女優業から遠ざかっていた。山田洋次監督からのオファーで新作「男はつらいよ お帰り寅さん」(12月27日公開)のイズミ・ブルーナ役で23年ぶりに女優復帰した。

番組出演は三田村が直接後藤に依頼したという。過去の新年初回は2時間スペシャルだったが、今回は普段通りの30分だったため「来てくれそうにない人にお願いしなきゃと、直にお願いした」という。後藤も快諾し実現に至った。

三田村が後藤の日本酒好きにふれ、2人で3合を飲んだあと、1人で1合飲んだことを明かすと、後藤は「辛口の日本酒が一番、合ってる。昔はザルって言われてたんですが、今は弱くなりました」と意外な酒豪エピソードを披露した。

番組では2人で京都・東山エリアを旅し、冬ならではのグルメや、共演した当時の懐かしい話、近況などを放送する。三田村は「(後藤の)素を見たい人はぜひごらんになってください」と語った。【南谷竜則】