小栗旬(37)吉田鋼太郎(60)横田栄司(48)が出演する舞台、彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾「ジョン王」(来年6月開幕)のビジュアルが25日、解禁された。

今作は「失地王」として悪評高いジョン王の治世を描いた歴史劇。今回も芸術監督蜷川幸雄氏から引き継ぎ演出を担当する吉田は「シェークスピア作品の中でも上演される機会が非常に少ない作品ですが、人間くさい、善の部分と悪の部分が入り乱れた作品なので、役者としても演出家としてもやりがいを感じます」。

主役の小栗は生命力とユーモアにあふれる“私生児”フィリップ、吉田はフランス王役、横田はジョン王役をそれぞれ演じる。

小栗は「僕にとって演劇の師である鋼太郎さんから、ついに演出を受けられるのが非常にうれしいです。今回僕が演じる“私生児”は、このビジュアルのように王族たちを見下すような皮肉屋ですが、稽古場では鋼太郎さん、横田さんたちと向き合ってシェークスピア作品を演じるのに必要な演劇筋肉を、鍛えていきたいと思っています」と意気込んだ。

吉田は「小栗くんに私生児を演じてもらいたいとずっと思っていたので、舞台の上にいる小栗に会えるのが楽しみでなりません。ビジュアルではあんな冷めた目で見られてるけど、僕は舞台の小栗に恋しちゃってるので(笑い)。横田くん演じるジョン王とは大口開けて激論したり、それだけではない繊細さも忘れず、小栗を盛り上げていきたいです」と2人の出演者について語った。

横田も「鋼太郎さんと小栗くんという強大な2人と対峙(たいじ)しなければならないことは恐怖でもあります。舞台上では、心だけでなく、顔も引き締めて、勇気と知恵と工夫で立ち向かっていきます」と力強く宣言した。