女優モトーラ世理奈(21)が26日、都内で、主演映画「風の電話」(諏訪敦彦監督、20年1月24日公開)の完成披露舞台あいさつに出席した。

同作は、岩手・大槌町在住のガーデンデザイナー佐々木格氏が11年に死別したいとこと、もう1度話したいという思いから自宅の庭に設置した「風の電話」をモチーフにした作品。広島から故郷の大槌町へ旅する女子高生ハルを演じる。

「家族が亡くなる話は苦手だったので、オーディションにも行きたくないと思っていた」と一言一言をかみしめるように告白した。諏訪監督の撮影には台本がなく、その場のアドリブが求められる。「だから、自然な演技ができたと思います」と話した。

この日、西島秀俊、西田敏行、三浦友和、諏訪敦彦監督も登壇した。MCの質問に「ん~」と考え込んで長い沈黙を繰り返した世理奈。西田は「さまざまな言葉の中からベストを選ぶタイプ」とし、「長い俳優人生でこんなに遠望している人、遠くを見つめる目力のある表現者にあったことがない。この人のいろんな作品を見てみたい」とべた褒め。西島も「全くうそをつかない才能の持ち主。大勢の前でも感じて信じたことを言葉にできるけうな女優」とし、三浦も「何も言わなくても会話できる女優」と異口同音に称賛した。