柔道の全日本女子が7日、東京・北区の味の素トレーニングセンターで行われた強化合宿を公開。臨時講師の元総合格闘家で現日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井祐樹氏(49)の指導の下、寝技に磨きをかけた。

 52キロ級で五輪代表入りを目指す阿部詩(19=日体大)は「寝技に入られた後の攻め、締め技の部分が参考になった。最近は試合でも自信を持って使えている」と、4回目となった中井氏の指導の手応えを語った。

 2020年に入ったということで「本当に五輪での優勝を目指してやるしかないという気持ち」。気合のワケは、昨夏の世界選手権でリオ五輪金メダルのマイリンダ・ケルメンディ(28=コソボ)を初対戦ながら横四方固めで撃破し2連覇を決めるも、続く11月のGS大阪でアマンディーヌ・ブシャール(24=フランス)に敗れ、五輪切符を逃してしまったからだ。

 そのため「これからはメンタルの部分が大きく関わってくる。自分の力を100%出せるよう取り組んでいきたい」と課題を克服し代表入りすることを誓った。

 一方、すでに代表入りを決めている78キロ超級の曽根輝(19=環太平洋大)は「金メダルを取って、自分の名前のように輝く一年にしたい」と抱負を述べた。