リアル・ホグワーツ(「ハリー・ポッター」シリーズに登場する魔法魔術学校)か? 昭和初期の日本に“超能力者”養成学校「帝国神霊学院」が存在した。オカルト研究家・山口敏太郎氏のユーチューブチャンネル「ATLASラジオ」に、帝国神霊学院校長の星天学(ほし・てんがく)氏の孫弟子が所蔵していた写真や、学校についての情報が、宇宙人コンタクティーのちかみつ氏から寄せられた。同氏は星校長のひ孫弟子の知人だ。日本史に埋もれた裏の歴史が本紙に明かされた。

 集合写真は1942年6月、学校の講習会の記念に撮影されたものだ。

 ちかみつ氏は「星校長が1929年ごろ、岐阜県の八百津町に開校。現在の神社本庁の関係機関として、国などの支援・援助があったとされています。学歴、家柄、年齢不問で、霊術を志す者が学ぶことができ、8歳の少年が入校していたことも確認されています。星校長が57歳で亡くなる1950年ごろまで続いたようです」と語る。

 星校長は霊術家で「神研流霊術」の創始者とされる。家庭の事情で尋常小学校を中退し、8歳のときに一念発起。山にこもり、オリジナルの霊術を体得したという。

 神仙道(仙人のような不老不死を目指す修行)を中心にした霊術だったようで、20代後半には自他ともに認める霊術の達人になった。30代半ばに星校長は「霊術を自分一人が持っていても宝の持ち腐れになってしまう。天下国家のために霊術を活用して尽くそう。すべての霊術を公開し、全国に普及したい」と考え、開校した。

 並外れた霊術者だったので、全国から弟子志願者が入校。戦前は富国強兵、戦中は強兵として戦争にあたる人材の育成を目指したという。国や支援企業の援助で、高い霊術を示した生徒の学費は無料になった。卒業者名簿は残っていないようだが、かなりの霊術者が輩出されたようだ。

 今回、若き日の星校長が、頬に日本刀を当てている写真も公開された。頬の“石化の術”だという。力いっぱい日本刀を引くと、石と刀をすり合わせたような“ジャキーン”という音と火花が出たそうだが、頬に切り傷はできなかったという。

 45年ごろ撮影されたとされる、青年の生徒が足の裏に“石化の術”を行う修行風景の写真も公開された。青年が刃の側を上に向けた日本刀の上に立っているところだ。同時に、左手では大きな金ダライを手のひらだけで吸いつかせて持ち上げる反重力の“エクトプラズマ術”を行っている。
 ほかに少年の生徒が頬と足の裏を同時に“石化の術”で硬化させ、日本刀を当てても無傷だった写真も。複数の術を同時に行うのは、生徒の1割しかできない、かなり高度な技術だったようだ。

 ちかみつ氏は「さらに高度な技としては“物品引き寄せの術”という物体のテレポーテーションがあったそうです」と言う。

 卒業記念の祝賀会が開催された際には、座敷に生徒が集まった。何も載っていないテーブルだけがある。星校長が「エイッ」と気合を入れた瞬間、テーブル上に豪華料理が並んだそうだ。星校長が遠くの料亭に準備させておいた料理を瞬間移動させたのだという。

「卒業生の一部は、ソビエトの科学アカデミーに加わったそうです。卒業生同士はテレパシーで交信し、ソビエトから『日本のあの薬草を送ってくれや』と交信が来ると、“物品引き寄せの術”で瞬時に送ったそうです」(同)

 ほかにもさまざまな霊術があったようだ。

 山口氏は「日本に超能力学校が存在したとは貴重な話です。星校長レベルだと、コンテナほどの物品をプラズマに包んで瞬時にテレポーテーションで送れたそうですね。私の知る超能力少年はコインをテレポーテーションで移動させることができますが、その少年をこの学校に入学させていれば、自分自身をテレポーテーションできるようになっていたかもしれない。学校がなくなったのが残念です。星校長や卒業生の情報が少ないので、情報を集めたいですね」と話している。