古巣復帰はかなわなかった――。J1神戸を退団した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(34)の新天地がトルコになりそうだ。国営放送「TRT」をはじめ、複数の欧州メディアは、ポドルスキが同国1部アンタルヤスポルに移籍すると報道。19日に現地入りし、1年半契約を結ぶ見通しという。

 ポドルスキは天皇杯決勝(1日)後、自身の去就について「ドイツに帰ってゆっくり考える。家族のこともある」と語っていた。英紙「エクスプレス」は、ポドルスキが古巣のドイツ1部ケルンへの復帰を熱望し、サラリーの大幅減額やユースチームへの寄付なども申し出たと報じた。しかし、ケルン側が1月に同じポジションのFWマーク・ウート(28)を補強したため、交渉に応じなかったという。

 そんなポドルスキが選んだのが、トルコだった。神戸入団前の2年間トルコ1部の強豪ガラタサライでプレーしており、家族の意向も踏まえて慣れ親しんだ土地で再起を目指す決断に至ったようだ。

 2部降格圏の16位に低迷するアンタルヤスポルの救世主となり、希望するオーバーエージ枠での東京五輪出場へアピールできるか。