中居正広に続くのはやはりこの男だった。ジャニーズの人気グループ、TOKIOの長瀬智也(41)が、来春にもジャニーズ事務所を退所する意向であることを発売中の「週刊文春」が報じた。2018年に元メンバーの山口達也がやめてから、TOKIOが音楽活動から遠ざかっていることに長瀬が不満を抱えていたのは本紙でも既報した。だが、もう一つの理由があった。それは体力的な問題だった――。

 昨年7月、ジャニーズ事務所のカリスマ的存在だったジャニー喜多川氏(享年87)が亡くなったことで中居をはじめ、そのほかのタレントたちの“離脱の流れ”ができるだろうと本紙以外でも盛んに報じられた。その中でTOKIOの長瀬が最有力候補の一人と本紙が報じたが、やはり現実となるのは間違いなさそうだ。

「週刊文春」では、長瀬がすでに退所の意向を事務所に示しており、来年の4月以降に退所するとしている。

 ある芸能プロ関係者は「元メンバー山口の強制わいせつ容疑が発覚し、事務所をやめてから、TOKIOは音楽活動ができなくなった。そのことに一番不満を抱いていたのが長瀬なのは東スポの報道通りです。山口がやめたときから、長瀬は事務所に“次の段階”の話をしていたと言われています」と明かす。

 長瀬は「離脱の決断」を、2年前に下していたというのだ。事務所側はなんとかつなぎ止めようと、山口復帰への動きを模索していた。

「時折、山口復帰をにおわせたり、近況を報告する記事が雑誌などで出ていましたが、あれは復帰した場合、どういう反応が起きるのかを見るための観測気球のようなもの」(前出の関係者)

 だが、ジャニーズ事務所が現体制に移行した昨年から、タレントのスキャンダルに対して厳しい処分を下し続けている。

「ジャニーズJr.の子たちが写真流出で謹慎を言いつけられているのに、起訴猶予処分になったとはいえ、わいせつ容疑で書類送検までされた山口を復帰させては、他のタレントへ示しもつかないですからね。結局、山口復帰の話は立ち消えになっていった」とはある芸能プロ幹部。

 もはや長瀬が決断を覆す可能性はなくなった。果たして、それでもTOKIOは存続できるのか? また長年続けている日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」はどうするのかという難題も残る。

 ある制作会社関係者は「メンバーたちの年齢も高くなってきており、いろんな作業に体がついていってない。正直言って“しんどい”“やめたい”というのがメンバーの本音のようです」。

 退所の一番の理由は、音楽活動へのこだわり。だが、TOKIOメンバーとして「ザ!鉄腕――」といったバラエティー番組で、体力を使うのがキツくなった。それこそが、長瀬が事務所をやめるもう一つの原因と言えそうだ。

 3月末には「ザ!鉄腕――」のスペシャルが予定されているが、前出の制作会社関係者は「サブタイトルに『完結』という文字があって、何かしらの区切りをつけるとみられているんです」と話している。

 ミュージシャンの道に進みステージで体を生かしたい長瀬の「退所の意思」は、誰にも変えることはできないようだ。