ロックバンドZIGGYのボーカル森重樹一(56)が1日、都内で行われた厚生労働省主催の「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に出席した。

18年にテレビ番組でアルコール依存症であったことを告白した森重は飲酒について「罪悪感も感じる。人一倍罪悪感は強い。でもお酒を常用する中で起きた出来事を覆い隠すようにして飲んでしまう。他人から傷つけられる、脅かされる恐怖から開き直るために飲んでしまう」と繰り返す原因を話した。

20代前半に飲酒運転で普通自動車免許を取り消された経験などを語り「どこかをきっかけに気づけば良かった。その時点で病院を受診していたら、アルコール依存症だったかもしれない。でも一番大事なものが飲酒になっていた」と抜け出せられなかったことを振り返った。

病院でアルコール依存症であることを診断されたときは「ほっとしました。何とかなるかもしれないと。他人から言われるだけでは本当の意味で気づかない」と専門機関での診断の重要性を説いた。

エンディングでは「(酒を断って)11年目になりますが、まだまだ苦しい。昨日も飲酒欲求にとらわれたばかり。地味に地味に続けていくしかない」と訴え、ギターの弾き語りで新曲「蟻地獄」と「GLORIA」を披露した。