芸能事務所「アミューズ」所属の女子小中学生で構成された成長期限定ユニット「さくら学院」中等部3年生が、次なるステップに向け、卒業する季節がやってきた。今年は藤平華乃(ふじひら・かの)さん、吉田爽葉香(よしだ・そよか)さん、有友緒心(ありとも・つぐみ)さん、森萌々穂(もり・ももえ)さんの4人。この1年間は、生徒会長の藤平さんを筆頭に、最上級生として、結成9年目を迎えたグループを牽引してきた。そんな4人にとって、今やさくら学院にいることは「当たり前」。それだけに、卒業後のことを「想像したくない」としながらも、胸を張って「この4人で本当に良かった」と言い切るなど、強い絆で結ばれた4人に現在の思いを語ってもらった。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
現在の心境を言い表すなら「寂しい」の一言に尽きるという4人。卒業後のことは「想像がつかない」というよりは、「想像したくない」というのが正直な気持ちで、「毎日会っていたのに、それがなくなるなんて……」と口調は沈みがちだ。
もちろん、そう言い切れるのはさくら学院の生徒としての学校生活が何よりも充実していて、かつ同級生の4人の仲がとても良かったからだろう。
4人で集まっている時は、「ただただふざけている時が一番、楽しかった」といい、それは「時間が過ぎるのを忘れてしまう」ほど。時にはシチュエーションを決めて、即興劇を繰り広げることもあったようで、「みんな、それぞれキャラになり切って、夢中でやっていました」と声を弾ませる。
さらには「4人で集まって、ごはんを食べながら、本音で語り合った時間」も何ものにも代えがたく、「結構、熱く語り合ってしまうこともあって……、さくら学院のこういったところをこうしたらもっと良くなるとか、次のライブではこういう曲をやってみたいとか。ごはんを食べながらたくさん話すんですけど、その時間が本当に楽しくて。さくら学院愛あふれる4人が、時間が許す限り語って、語って、語り尽くすみたいな」と楽しそうに説明してくれた。
そんな4人だからこそ、卒業生として後輩に伝えたいものや残したいものはある。
まず森さんは「礼儀」と「マナー」を挙げ、「今の在校生は楽しくなっちゃうと周りが見えなくなっちゃう子が多いっていう印象があるので。さくら学院の生徒として、最低限守らなくてはいけないところは守ってほしいな」とちょっぴり心配そうな表情を見せる。
森さんに近い考えを持つのが吉田さんだ。「私はあいさつを大事にしてほしいなって。さくら学院っていうのは、いろいろな人のおかげで成り立っているので、あいさつを通して、感謝の気持ちを周りに届けられるようにしていってほしいです」と語った。
一方、「努力することを続けていってほしい」と願うのが有友さん。「さくら学院はみんなが努力して、切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長する場なので、一人一人の努力が大切なんだってことを伝えたいです」と明かす。
最後に藤平さんは「私は歌とパフォーマンスにおいて、自分の中で楽しむってことを常に忘れてほしくなくて。自分が楽しくなかったら、見ている側も楽しめないと思うので、まずは心から楽しみながら歌ったり、踊ったりしてほしいです。さくら学院は2010年に始まって、先輩方がいたからこそ今があるって思いを胸に、さくら学院愛を深めていってほしいです」とメッセージを送っていた。
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