東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決まり、今年限りでグループ活動を休止する人気アイドルグループ・嵐とNHK関連番組の出演がどうなるのかが注目される。

「嵐はどうなる」「延期したらもういない」「カイトは来年も歌ってほしい…」

 昨年の紅白歌合戦「NHK2020ソング」として米津玄師の作詞作曲による「カイト」を披露した嵐。NHKの五輪・パラリンピック放送のスペシャルナビゲーターに決まっており、同局の大会関連番組「2020スタジアム」のメインパーソナリティーも務めている。

 メンバーの5人はまさにNHKオリ・パラ放送の「顔」だが、五輪延期により、グループ活動休止との兼ね合いで出演や「カイト」の歌唱はどうなるのか。前述のようにネット上でも関心が高まっている。

 嵐はこれまでNHKの五輪関連番組に多数出演しており、「カイト」は長寿音楽番組「みんなのうた」の今年2、3月の放送曲に選ばれた。NHKの五輪=嵐のイメージがすでにあり、延期を受けてナビゲーター交代では視聴者に違和感も生じかねない。とはいえ、芸能活動を休止する大野智を除く「4人でやるとも考えにくい」との投稿もネット上にはみられる。

 嵐の活動休止を巡っては、動画配信大手ネットフリックスによるドキュメンタリーシリーズが始まっており、31日には第5話と第6話が流れる。すでに「2020年12月31日」に向けた“メディア戦略”も進められているだけに、五輪の開催が来年となり、NHK放送で“復活”となれば、大みそかに向けたカウントダウンにも影響が及び得る。

 新型コロナウイルス禍で、中国公演も断念。休止前の年に訪れたまさかの事態で、本紙は「休止の延期」説も報じた。そして五輪まで史上初の延期に。嵐とNHKには悩ましい問題が持ち上がった。