テクノユニット「電気グルーヴ」が、FUJI ROCK FESTIVAL(8月21日開幕)に出演することが3日、同フェスの公式サイトで発表された。ピエール瀧(52)が昨年、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反罪で執行猶予付きの有罪判決を受けて以来、行っていなかったライブの復帰となる。電気グルーヴは3日目23日のグリーンステージにスペシャルゲストとして出演。瀧は公式サイト内の「富士祭電子瓦版」と題したYoutube動画の冒頭で「ありがとうございます」と感謝した。

石野卓球(52)は、動画の中で「とりあえず、ありがたいことですよ。去年は、なぜかキャンセルになったんですよ」と、19年に瀧の逮捕で出演がキャンセルになったことをツッこんだ。瀧が「マジで?」と聞き返すと、石野は「オレは行ったんだよ。お前、いなかったよね?」と瀧に呼び掛けた。瀧が「気持ちだけ行っていたんですけどね」と苦笑いすると、石野は「去年は電気グルーヴの30周年で復帰が決まっていたんだけど、かなわず…。(中略)去年からのタメがあるから、今年はね、下準備ばっちりだから。でも大抵、そういう時、瀧、外すんだよね。やはり1年間のブランクは長かったと…そうならないように」とくぎを刺した。

その上で、石野は「FUJI ROCKで、ライブ復帰できるのは願ったりかなったり、本当」と言うと、瀧は「よくぞ、その舞台を用意してくださった。ありがとうございます。本当に楽しみだね、マジで」と笑みを浮かべた。

石野は、FUJI ROCK FESTIVALを主催するSMASHの日高正博代表と食事中に、出演オファーを受けたと明かした。「日高さんの口から正式に出演オファーをいただいた。聞くまでは、合格発表じゃないというか、決定じゃない」と語った。瀧は「オレにしてみたら半分、2度目の逮捕状みたいなものだからさ。FUJI ROCKに逮捕する! って」とジョークを飛ばした。

掛け合いの中で、石野は「オレは塀の外にいたんで知っていたんですけど…ちょうどベルリンにいて、電気がキャンセルになった件に関する、日高さんのコメントを読んだ時、本当に涙が出たもん…お尻の穴から。人間とした血の通ったコメントに本当に感動した。それを経て、今年、この上ない場所を提供してもらって、本当に感動しています」と感慨深げに語った。そして「本当、久しぶり…ほぼ1年半ぶりくらいのライブなので正直、相当、楽しみにしています。しかも、勝手知ったるFUJI ROCK。あとは、みんな手洗いをしっかりして、天気が良いことを祈ります」と語った。

瀧は「06年の時も、すごく久しぶりにFUJI ROCKが用意してくれて、またそこから、うちらもグッと行けるんじゃねぇ? って感じになった。そういう気持ちで、また今年、皆さんにお会いしたいと思います」とあいさつした。

石野は最後に「電気グルーヴの第何章か…瀧にとってはロード14章か? まぁ、そんな感じで」と笑った。