演歌歌手・市川由紀乃(44)が大人気のピアノユーチューバー・よみぃ(22)と初コラボした様子が3日からユーチューブで公開され、大反響を呼んでいる。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、コンサートやイベントなどが軒並み中止・延期になっていることから、市川が「毎日大変な状況でなかなか皆さんに歌を聴いていただく機会がないので、私の歌を聴いて少しでも元気になっていただけないか」と考え、所属レコード会社のスタッフに相談。

 すると、ストリートピアノで知られるよみぃとコラボすることを提案された。普段、歌わないようなポップスナンバーをユーチューブで公開すれば、従来のファンだけではなく若い人たちも視聴し、元気を出してもらえるのではないかと企画された。

 都内のスタジオで初顔合わせした2人は一度だけ音合わせをした後、練習もせずにいきなり録音・録画をスタート。よみぃの華麗なテクニックを駆使したパワフルなピアノ伴奏で、LiSAが歌うアニメ「鬼滅の刃」のオープニングテーマソング「紅蓮華」、しっとりとしたピアノ伴奏で森山直太朗の「さくら(独唱)」の2曲を熱唱した。

 よみぃから「『紅蓮華』のサビのフレーズを演歌調に歌って」というリクエストにも、アドリブで応えながら見事に歌い切った市川は「よみぃさんとは今日初めてお会いし、ぶっつけ本番で歌わせていただきましたが、歌うってこんなに楽しいことなんだということを改めて感じさせてもらいました」と笑顔。

「『紅蓮華』は私自身も力をもらえる歌ですし、去年発売した『雪恋華』とちょっとタイトルが似ていて(笑い)自分なりに親近感を抱いていた作品を選曲させていただきました」という。

 一方、よみぃは「市川さんは演歌歌手なのに、ちゃんとアニソンの方向性や特徴をつかんで歌われているのがすごいなと思いました。着物の姿と相まって本当に楽しかったです。機会があったらぜひまたコラボさせていただきたいですね」と笑顔を見せた。

 8日に新曲「なごり歌」を発売する市川は「ちあきなおみさんの『喝采』をはじめ、さまざまな名曲を書かれている吉田旺先生に初めて作詞していただきました。演歌というよりも昭和の香りがする歌謡曲でして、聴いてくださる方の心のどこかに温かさを感じていただけるような作品です」と話した。