10日に27歳の誕生日を迎えるWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)がコメントを発表した。

 25日(日本時間26日)にラスベガスで予定されていたWBO同級王者ジョンリル・カシメロ(30=フィリピン)との3団体王座統一戦が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になった状況にも“モンスター”の心は折れていなかった。

 本来ならすでに渡米し、ラスベガスで迎えるはずだった誕生日は予想もしない状況となった。それでも井上は「試合が延期となってしまったので、日本で家族とゆっくり過ごします」と落ち着いていた。

 19歳でプロデビューし、引退を公言している35歳までのちょうど折り返し点となる。これまでの“前半”を「自分でも想像を超えるキャリアを築けています」と振り返った。

 カシメロ戦がいつになるかは見通しが立たない状況だが「いつ決まってもいいよう、6割程度で練習を進めています。ディフェンスと、より全体的な底上げをすること」とやるべきテーマはハッキリしている。

 この1年を「爆進するのみです」と語った井上が、コロナが終息した時にどんなファイトを見せてくれるかが楽しみだ。