お笑いコンビ「ロッチ」中岡創一(42)の所属事務所に、中岡と反社会的勢力とみられる人物が一緒に写った写真があるなどと電話をしたとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は15日までに、脅迫の疑いで新潟県の無職、新井克昌容疑者(44)を逮捕した。「脅すつもりはなかった」と否認している。

 逮捕容疑は1月31日午後5時半ごろ、芸能事務所ワタナベエンターテインメントに電話し「所属しているタレントが反社っぽい人と写っている写真を持っているが週刊誌に持っていってもいいか」などと脅した疑い。

 組特隊によると、新井容疑者から押収したスマートフォンの中に、中岡とTシャツ姿の男性が一緒に写る写真や、男性とみられる人物の体に入れ墨が入っていることが分かる写真があったという。

 同社は「中岡は一般の方から求められればファンサービスとして写真撮影に応じている。会社も中岡も反社会的勢力とのつながりは一切ない」としている。

 近年、写真をめぐるトラブルは増えている。

「今は誰もがスマホのカメラを持っており、昔よりもずっと一緒に写真撮影を求められることが多くなった。断るとSNSに『感じが悪かった』などと書かれてしまう。かといってその中に反社の人間がいたとしても、気付くわけがない。芸能人も事務所もジレンマを抱えている」と芸能プロマネジャー。

 昨年、雨上がり決死隊の宮迫博之らによる反社パーティー闇営業騒動は多くの人の記憶に残っているだろう。

「あれを見て、反社と芸能人が一緒の写真に写っていたらカネになると短絡的に考える人間が増えた。今後も同様のパターンの脅迫は起きるだろう」(前同)

 この手の脅しには、中岡や事務所のように毅然とした態度で対応するのが“最適解”だ。