新型コロナウイルスで陽性反応が出たと公表し、その後回復した英俳優イドリス・エルバ(47)が、夫人と共に貧困地域の人々への感染拡大を防ぐために4000万ドルの新たな基金を立ち上げると報じられた。

世界の貧しい人々の80%が農村地域に住んでおり、パンデミックがそこで暮らす農家や生産者たちに与える影響は大きいと語るエルバは、国際農業開発基金(IFAD)と協力して基金を立ち上げ、貧困層の支援を行っていくと明かしている。スラム街など社会的距離を保って生活することが不可能な人たちが世界中には大勢いると語るエルバは、忘れ去られている彼らのことを心配する必要があると語っている。

先月中旬に新作映画の撮影のために訪れたていた米ニューメキシコ州で感染者と濃厚接触したことで検査を受けた結果、自身も陽性反応が出たとSNSで公表したエルバは、共に感染した妻のサブリナさんと自主隔離期間が終了したことを報告。夫妻は幸いにも最後まで無症状だったというが、「今回のパンデミックから学ぶべき人生の教訓を感じた。私たちは今起きていることを忘れないため、毎年1週間の自主隔離生活を行う必要があると思う」と語っていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)