女優・岡江久美子さん(享年63)が、新型コロナウイルス感染による肺炎で23日に亡くなったことに、日本中が悲しみに包まれた。その衝撃はしばらく収まりそうにない。そんななか、岡江さんが38年前に出したヌード写真集が、ネットオークションで驚異の値上がりを見せているという。その過激な写真集の中身とは?

 女優としてだけでなくワイドショーの司会者やクイズ番組出演など、多方面で活躍した岡江さんが亡くなったことに、芸能界はいまだに立ち直れないでいる。

「明るいキャラクターで知られる岡江さんを悪く言う人は全くいない。夫の大和田獏さんともすごく仲が良かった。それなのにお見舞いにも行けず、帰ってきた遺骨を抱いた大和田さんのショックは計り知れない」(テレビ局関係者)

 そうした状況に、テレビ界も大混乱だという。

「岡江さんが亡くなって芸能界は今、パニック状態。『自分たちも感染するかも!?』と、大物俳優や有名タレントが、ドラマの撮影や番組収録をキャンセルすることも多い」(同)

 そうしたなか岡江さんの死を惜しむかのように、デビュー7年後に出版したヌード写真集が「あまりにキレイすぎる!」と、ネットオークションで驚異的な値上がりを見せている。「この岡江さんのヌード写真集は、1982年に出版された『華やかな自転』というタイトルのものです。でも、今は書店などでは入手不可能となっている。運良く古書店で見つけられれば手に入れられるが、コロナ禍で休業要請が出ているから、古書店はほとんどが休業している。そうなるとヤフオクなどのネットオークションで買うしかないが、すごい人気で値段が高騰しているんです」(同)

 本紙が確認してみると、確かに驚くような高額が付けられている。

「ヤフオク!」では、3万円以上の値が付いているものもあった。60歳を過ぎても美しさを保ち続けた岡江さんだが「華やかな自転」が出版された時は、まだ25歳だった。

「NHKの『連想ゲーム』で知り合った大和田さんと結婚したのは83年だから、この写真集を出したのは結婚する前年。結婚するまで岡江さんは、ほとんど男性関係がマスコミに取り上げられることもなく清純派のイメージだった。そんな岡江さんが突然、ヌード写真集を発表したから、当時は大騒ぎとなりました」(当時を知る芸能関係者)

 掲載された写真は、当時としてはかなり過激なものだった。

「薄いシースルーのような洋服から、うっすらと乳首が見えている写真や、バスローブから小ぶりなバストと乳首が見える写真もあった。ベッド上に寝そべり、お尻が見えるものもありましたね。若かりし頃の、女神のような岡江さんの素顔が収められている大作だと思いますよ」(同)

 80年代前半は女優が普通にヌード写真集を出版するといった時代ではなかった。しかも清純派だった岡江さんが脱いだ衝撃は大きかったという。

「ある意味、彼女が日本の女優ヌード写真集の先駆者と言っても過言ではありませんよ」と言うのはベテランカメラマン。ちなみに岡江さんの写真集を撮影したのはマイク岡田氏だ。

「実は一時、岡江さんと岡田さんの交際が噂され、女性週刊誌に書きたてられたこともあったそうです。でも実際のところ、2人は男女の関係ではなかった。岡江さんはそのころ、すでに大和田さんと交際中だったし、ずっと大和田さん一筋だったのでしょう」(同)

 長きにわたって誰からも愛された岡江さん。これからも、彼女のことを忘れる人はいないだろう。