阪神・藤浪「野球ができてうれしい」 コロナ感染後初聖地&タテジマで65球

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が19日、兵庫県西宮市内の甲子園球場で午前中に行われた投手組の分離練習に参加した。新型コロナウイルス感染から回復して以降は、2軍施設の鳴尾浜で調整していた。55日ぶりとなる聖地での練習では、ユニホームにも袖を通してブルペン入り。開幕ローテ入りを狙うシーズンに向け、復活を誓う右腕が再スタートを切った。

 少しずつ日常が戻ってくる中、藤浪も再スタートの場に立った。久々にユニホームにも袖を通し、この日から甲子園で始まった分離練習に合流。雨の影響で室内での練習になったが、ブルペンでは変化球を交えて65球を投げた。素直な言葉が口からあふれる。

 「甲子園の練習に合流させてもらって、久しぶりにユニホームを着て練習できたので。野球をしてるなというか、野球ができてうれしいというか、そういう気持ちですね」

 藤浪は3月中旬、伊藤隼、長坂ら他4選手と食事会に参加。その後、嗅覚異常を訴えたことから同26日にPCR検査を受け、陽性と判定されて入院した。チームも活動を休止。退院後は自宅待機期間を経て、鳴尾浜で練習を続けてきた。

 チームはこの日から、甲子園で投手、野手の分離練習を開始した。これに合わせて藤浪も55日ぶりに再合流。矢野監督らコーチ陣も視察する中、ブルペンでの感触は「悪くはなかったですね。ボール自体は走っていたと思います」と全快アピールとなった。

 コロナウイルス感染前は、開幕ローテの5、6番手を争う当落線上にいた。昨季はプロ入り7年目にして初の未勝利。「後がないつもりで臨む」と不退転の覚悟を口にするほど、勝負の年と位置付けるシーズンへの思いは強い。早ければ1カ月後に迫る開幕。「体の状態も万全なので、後は技術的な部分を」と状態を上げていく。

 「この1カ月でできることを考えて、一日一日しっかり取り組んでいきたいと思います」。退院後に開いた会見では「野球のプレーで取り返す」と誓った。再スタートの場に立ち、シーズンへの思いを強くする。まずは開幕ローテ入りへ、最善の準備を進めていく。

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