新型コロナウイルスの影響で、米ニューヨークのブロードウェーでも劇場の閉鎖が9月6日まで延長されることが発表された直後に、いいニュースと悪いニュースが流れた。

いいニュースは、16年にブロードウェーで初演されて以来、連日満員でチケットが最も取れない公演とされるミュージカル「ハミルトン」の映画版が7月にディズニーの映像配信サービスで配信されることが決まった。もともと来年10月に劇場公開の予定だったが、新型コロナのため劇場が閉鎖され、「ハミルトン」の上演再開の目途が立たず、年内再開も難しいという見方もあるため、大幅に前倒ししてのお披露目となったようだ。

私も3年前にブロードウェーに行った時、「ハミルトン」が見たかったけれど、ネットで買おうとしてもチケットが高騰して、日本円で5万円近くしたので、あきらめた記憶がある。

一方、悪いニュースは、ミュージカル「アナと雪の女王」の打ち切りだ。アニメ映画の大ヒットを受けて、18年3月にミュージカル版がブロードウェーで初演され、今年3月までに130万人以上が観劇するヒット作だった。しかし、現在、劇場は閉鎖されており、再開したとしても、以前のような観客数は見込めないと判断して、早々に撤退を決めたようだ。

日本では9月に劇団四季が上演予定で、ロンドンのウエストエンドでも上演が決まっている。日本では、7月、8月まで公演中止が相次いでいるけれど、ブロードウェーでも閉鎖が長引けば、再開を待たずに打ち切りのケースがさらに増えるかもしれない。