14年ぶりに古巣復帰した西武・松坂大輔投手(39)が“雲隠れ報道”に怒りをにじませている。

 21日から再開された西武の全体練習に参加し6月19日に決まったプロ野球開幕へ調整を続けている松坂。阪神・藤浪ら3選手の新型コロナウイルス感染が明らかになった3月末には「(状態を)落とすわけにはいかないですけど、(活動停止を)やるならみんな同じ条件でやるべき。そこは阪神がああいう状況になって試合ができない。(感染者が)出たからそこのチームだけとかではなく12球団が足並みを揃えるべき。(練習や試合が)できなくなったらなったで、それなりのやり方を考えます」と早くから12球団一斉の活動停止を訴えていた。

 その直後、オープン戦の中止、開幕の大幅延期で時間ができたことから松坂は右ヒザにコンディショニング回復目的の注射を打った。その意図は大幅にずれ込むことになった開幕に万全を期すためで、一時的な運動制限をしながら緊急事態宣言が発令される直前まではメットライフドーム内で本隊と離れて別メニュー調整を行っていた。

 その後の自主トレ期間は以前から通っている都内ジムを中心にトレーニングを継続していたのだが、そんなさなかに一部で報じられたのが「40日以上の雲隠れ、病院探し報道」だ。

 現在、右ヒザの不安もなく「ブルペンにも入っています」という松坂は「ボクはずっと雲隠れしていたらしいですね。取材もできていないのによく書けますよね」と直接の取材なしに書かれた臆測報道をけん制。「(球場に)いない、姿を見ないというだけで記事にされて周りに余計な気を使わせて疲れています」と怒りを抑えながら順調な調整ぶりをアピールした。