英音楽誌「トータル・ギター」の読者が選ぶ「史上最高のロックギタリスト100」で、クイーンのブライアン・メイ(72)が第1位に輝いた。故ジミ・ヘンドリックス(享年27)やレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ(76)ら、ライバルたちを抑えての結果を受けて本人は「言葉も出ないほど驚いた。予想もしなかった」とサプライズ反応した。

 同誌は170人の著名ギタリストをあらかじめ選出。ヘビーメタル、ブルースなど6部門のうち、読者投票によるロック部門のランキングを最新号で発表した。

「史上最高のギタリスト」の称号を得たブライアンは同誌に「私のことをみなさんがそう思ってくれて深く感動している。ただ、自分が技術的にも、偉大なギタリストの仲間入りをしているとは夢にも思ったことはない」と謙虚に語った。

 読者が選出したトップ5にはジミヘン、ペイジ、エディ・ヴァン・ヘイレン(65)とエリック・クラプトン(75)が続いた。

 ジミヘンについてブライアンは「自分にとってジミはもちろんナンバーワン。まるで他の惑星から来たエイリアンのようだ」と表現。「ジミからは学ぶことばかり。今でこそ彼の楽曲をプレーすることはなくなったが、彼の音楽は私の中に存在する」とその影響の大きさをしみじみ。

 一方、ペイジについては「私と彼は同じ小学校だったんだ。彼は2~3学年上だったと思う。小さな子にとってその差は大きい。だからいつも尊敬していた。私にとって彼は、地元の兄貴分なんだ」と意外な関係を明かした。

 また「ハードロックと呼ばれる音楽を誕生させた大きな原動力となった」とペイジを称賛。「ツェッペリンのアルバムはずっと聴き続けているし、これからも飽きることはない」と付け加えた。

 ブライアンは5月上旬に心筋梗塞を発症し、詰まった動脈を広げるステント手術を受けていたことを先日発表した。現在は体調も良好だという。