熱戦が続いたボートレース蒲郡の「ルーキーシリーズ第11戦スカパー!・JLC杯」は8日、12Rで優勝戦が行われ、吉田裕平(23・愛知)がインからコンマ08のトップSを決めて逃げ快勝。2018年12月の当地戦以来、通算2回目の優勝を飾った。

「エンジンは今節で一番良かった」と万全の状態で迎えたファイナルは、持ち前の速攻力を存分に発揮して1番人気に応えた。「今節は流れも良かったし、お客さんの声援が聞こえていましたからね」と感謝の言葉を口にしながら勝因を語った。

 また、来年8月には当地・蒲郡でSGメモリアルの開催が決定しており「選んでもらえるよう頑張るだけです」とSG初出場へ向けて、新たな目標も口にした。

 地元愛知艇界では3歳年上の兄・凌太朗とともに〝吉田ブラザース〟として親しまれている。

 兄も117期の同期生でデビュー当初から次代の愛知支部を担う期待の星として注目されてきた。昨年7月(2019年後期)に同時にA1昇格。優勝したのは兄の方が1年早かったが、その後のGⅠ戦線での活躍は弟の方が勝っている。

 昨年9月の三国プレミアムGⅠ「ヤングダービー」ではGⅠ初出場で予選トップ通過と大活躍。F2の足かせがあっただけに準優3着と初出場初優出はならなかったが、度胸の良さと攻撃力で、全国区にその名を知らしめた。今年2月の蒲郡GⅠ「東海地区選手権」でも準優3着と健闘し、〝上の舞台〟でも戦える地力があることを証明しており、今夏の大ブレークが期待される。