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のん、27歳に!マルチな活躍続くキャリアを振り返り

マルチに活躍を続けるのん(2019年に撮影)
マルチに活躍を続けるのん(2019年に撮影)

 7月13日に27歳の誕生日を迎えるのん。女優のみならず、幅広い活躍で魅力は発揮する彼女のキャリアを辿ってみたい。

のん『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』すずさん完全再現【写真】

 デビューから能年玲奈として活動をスタート。2012年に出演した映画『カラスの親指』『グッモーエビアン!』、ドラマ「鍵のかかった部屋」などを経て、女優として一躍注目を浴びることになったのが、2013年放送の連続テレビ小説「あまちゃん」での演技だ。

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 宮藤官九郎が脚本を手掛けた同作で、東京から北三陸に移り住んだヒロインの天野アキを好演し、透明感あふれる演技と笑顔で視聴者の心を釘付けに。「じぇじぇじぇ」のセリフとともに、ドラマは社会現象となった。「2014年 エランドール賞」では、ともに「あまちゃん」に出演した東出昌大福士蒼汰橋本愛とともに新人賞に輝いた。

 翌年も活躍は続き、母親から愛されず行き場のない不安を抱える14歳の少女を演じた『ホットロード』、オタ女子ばかりが住人の男子禁制アパートに暮らすクラゲオタクの主人公を演じた『海月姫』に出演した。

 その後、芸名を「のん」として活動することを表明し、女優業にとどまらない幅広い活躍を見せていくことに。2016年に公開されたこうの史代のコミックをアニメ映画化した『この世界の片隅に』の主演声優に抜てきされ、大きな話題を呼んだ。片渕須直監督が「のんさん以外のすずさんは考えられない」と確信した通り、声の演技で高い評価を受けて映画もヒットを記録した。

 そして、アートブックを発売するなど“創作あーちすと”としても活動。2018年には自身初の展覧会「‘のん’ひとり展‐女の子は牙をむく‐」を開催した。また、新レーベル「KAIWA(RE)CORD」(カイワレ・コード)を立ち上げて音楽活動も本格的にスタートさせ、アルバム「スーパーヒーローズ」やミニアルバム「ベビーフェイス」を発売。多くのファンがその活躍を見守った。

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 2019年には、YouTubeのオリジナル企画としてスタートした「のんたれ(I AM NON)」で、映画監督にも初挑戦。監督・主演・脚本・演出・衣装・編集・音楽などの全工程をのんが手掛け、その制作過程を追うドキュメンタリーでも追うという挑戦的な試みで、これまでの女優、“創作あーちすと”、ミュージシャンとして活動の幅を広げてきたのんの集大成のような企画となった。初監督とあって普段は見られない苦悩の表情なども垣間見られた。

 そして、その年末には『この世界の片隅に』におよそ30分の新たな場面を追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開。新たに生まれ変わった物語とともに声優としての演技も改めて高い評価を受けた。そして、今年は6年ぶりとなる実写劇場映画への出演となった『星屑の町』が3月に封切られた。ヒロインとしてレトロな衣装に身を包んで弾き語りも披露し、女優としての健在ぶりを見せつけた。

 今後も、岩井俊二監督による『8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-』(7月31日公開)や、日本語吹き替え版で主人公のミックス犬マロナに声を吹き込む長編アニメ『マロナの幻想的な物語り』(吹き替え版は9月12日より全国順次公開、字幕版は渋谷・ユーロスペースにて8月29日より先行公開)などが控えているほか、「あまちゃん」で音楽を担当した大友良英らとのユニット「のんとも。M」も始動。これからも、多くの驚きを提供することになりそうだ。(編集部・大内啓輔)

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