吉本新喜劇の吉田裕(36)が10日、大阪・なんばパークスホールで行われたピン芸日本一決定戦「R-1ぐらんぷり2016」1回戦に出場し、1人ツッコミで会場を沸かせ、2回戦に進出した。

 舞台では吉本新喜劇座長すっちー(43)とのギャグ「乳首ドリル」を封印して挑戦。借金取りに扮(ふん)した吉田が「家にいるのは分かっているんやぞ! 出て来いや。出て来ないなら、金目のものを全部持っていってやる!」と叫ぶと、舞台のそでからやかん、帽子、マイクなど次々に飛んでくる設定。受け取ったモノに対して1人でツッコミを入れていった。

 約2分間の1人ドタバタ劇に「存分にやった。とりあえず新喜劇でいつもやっているノリツッコミを1人でもやろうと思っていた」と満足そう。

 R-1は過去8度挑戦し、3回戦が最高。目標を2月25日、なんばグランド花月(NGK)である準決勝に定める。「NGKまでは行きたい。乳首ドリルはなしでいきたい」。2回戦以降も借金取りネタで勝負し、新喜劇のメンバーと出演している舞台に1人で立つことを誓った。

 すっちーからR-1への「ノルマ」はないが、本人は手応えを感じている。出場回数を重ねるうちに「お客さんの顔を見る余裕が出てきた。審査員はだれかなとか。ただ(今回のネタは)けっこう早口なので、お客さんがついてきてくれるか心配。しっかりと爪痕を残したい」と意気込んだ。