日本サッカー協会が〝女性リーダー〟の育成に本腰を入れ始めた。

 3日に女性指導者を対象とした「Associate―Pro(A―pro)ライセンス養成講習会」の開設を発表した。
 2021年秋にスタートする女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の監督となり得る人材や、サッカー界で活躍する女性リーダーとなる人材などの育成を目指す。

 現在はJリーグクラブなどを指導できるS級コーチライセンスを持つ女性指導者が全体のわずか1・6%しかいない。ポテンシャルが高く、将来のリーダーになり得る女子指導者のためのスペシャルコースを創設することで、女子サッカーの発展へ突破口を開く計画だ。

 講習プログラムは、今年9月から来年5月までの9か月間を予定しており、順調にライセンスを取得できればWEリーグ参入クラブの指揮も可能だ。

 ウェブ上で会見を開いた日本サッカー協会の小野剛副技術委員長(57)は「いろんな領域からレクチャーをやってもらいたい。サッカーに限ると非常に小さくなってしまう。いろんな分野での、ビッグネームという言葉で表現できるか分からないがそういった方に来てもらおうと考えている」と様々な業界から〝サプライズ講師〟を招く考えを明かした。

 女性指導者にとっての〝虎の穴〟となりそうだ。