演歌歌手の神野美伽(54)が15日、世界的ジャズ・ボーカルグループ「マンハッタン・トランスファー」のメンバーであるジャニス・シーゲル(68)の呼びかけで、リモートセッション企画「Vocal Gumbo」に、日本から参加することが分かった。

「Vocal--」は、ジャニスとジャズグループ「ニューヨーク・ヴォイセス」のローレン・キーナン(57)の2人が世界中の歌手とコラボレーションした企画で、今年5月からスタートした。

 神野が2018年にリリースした35周年記念アルバム「夢のカタチ」にジャニスをゲスト・ボーカリストとして招いたことがきっかけで交流を深め、参加が決まった。

 この企画は今回で6回目を数え、これまでにケニー・ワシントンやアン・ハンプトン・キャラウェイ、アルメイ・フェルナンデスなどの実力派シンガーたちが参加。今回のリモートセッションでは、アメリカサイドから日本の曲をやりたいというリクエストで、アルバム「夢の--」に収録された「リンゴ追分」が選曲された。

 神野は「『Vocal--』を毎回見ていたので、お声をかけていただき誠に光栄です。ジャニスたちからの『日本の歌をやりたい』というリクエストにも驚きましたが、短期間で日本語を覚えることの大変さを考えると、本当に一流の音楽家は努力を惜しまないということを改めて目の当たりにしました」とコメント。コロナ禍が終息したら、生のライブでセッションしようと、ジャニスやローレンとも約束を交わしたという。

 セッションの様子は、ジャニスの公式フェイスブック及び「Vocal--」のユーチューブで公開される。集まった収益は多くの音楽家を支援するための寄付にも充てられる。