山Pこと山下智久(35)が起こした〝未成年スキャンダル〟に、ジャニーズ事務所は今のところ何も処分らしきものを下していない。一部にクビを示唆する報道もあるが、むしろ「クビなんてもってのほか。何も処分はないのでは!?」という見方がもっぱらだ。ただそんな状況に、ネットを中心に批判の声は増すばかり。この状態に滝沢秀明副社長(38)は、苦悩の日々が続く――。

 山下はKAT‐TUNの亀梨和也(34)と一緒に港区のバーで午前4時過ぎまで、共通の知人を交えて飲み会を楽しんでいた。その場に現役女子高生モデルがいて、山下が時間差でホテルに〝お持ち帰り〟をしたことが問題になっている。

 ある芸能プロ関係者は「今回、ジャニーズは女性の方が年齢を偽っていたことを盾に、処分はしないことを念頭に置いているようです。年齢を偽られては防ぎようがないということでしょう」。

 それでも山下を追及する声は絶えない。

「それこそ謹慎は当然、クビにすべきとか厳しい声はやみません。しかもテレビ局などがこの問題を一切、報じないことも余計にネットを盛り上げている」と同関係者は話している。

 そんなネットの批判の中で比較されて出てくるのが、未成年に対する強制わいせつ容疑で書類送検され、ジャニーズとの契約を解除された元TOKIOの山口達也(48)の一件だ。山口が辞めさせられたなら、山下も辞めさせられて当然だろうという理論だ。

 それでも、あるテレビ局関係者は「山口の場合は女性側が被害届を出している。今回、山下の相手をしたとされる未成年女性は、SNSで友達から『〇〇さん、〇〇さん(※動画では実名)、話題の人ですよね?〝P〟とヤッた』と週刊誌の直撃風に問いかけられると『ネタじゃないから! ホントにネタじゃないから!』とゲラゲラと笑っている動画が上がっているくらい。少なくとも被害届を出すことはないでしょう。そういう状況を見ても、ジャニーズは山下を山口の時と同じように処分することはできないと考えているのではないか」と言う。

 それでもここ数年は、所属タレントのコンプライアンスに厳しい処分を下してきたのが、今のジャニーズだ。中でもタレントの乱れた風紀を人一倍気にしているのが、タッキーこと滝沢副社長といわれている。

 前出の芸能プロ関係者は「そのタッキーが若いころからかわいがっていたのが山下なんです。数年前に六本木で携帯電話を奪って破壊するなどのトラブルを起こし、器物損壊容疑で書類送検されて以降、一時期は不遇の時代もありましたが、その時代を支えてきたのもタッキーといわれている。今の山下はそれこそ、タッキーがいるからこそ、ここまで来られたと言っても過言ではない」という。

 だが、逆にかわいがっていることが知れわたっているからこそ、処分がうやむやになっては示しがつかない。

「タッキーのイチ押しグループである『Snow Man』の岩本照(27)だって、昔の話(未成年女性との合コン)なのに活動自粛させた。タッキーだってつらかったはずです。岩本がアウトで山下がセーフでは、ほかのタレントだって納得しないでしょう」と同関係者。

 やはり、滝沢氏の苦悩は続くばかりだ。