女優の羽田美智子(51)が、10日に肺炎で亡くなった俳優渡哲也さん(享年78)を追悼した。

羽田は渡さんが主演を務めた2007年放送のテレビ朝日系連続ドラマ「おいしいごはん 鎌倉・春日井米店」で共演。17日のブログで当時を振り返った。

同ドラマへの出演が決まったことを、当時、同局系連続ドラマ「警視庁捜査一課9係」で共演中だった渡さんの弟、故・渡瀬恒彦さんに報告した際、「兄貴はね、俺より真面目だから(笑)いい人間だと思うから安心して、大丈夫。伝えとくよ」との言葉を掛けられたという。さらに「現場では渡さんから『いつも弟がお世話になってます(普通そんなこと相当下の私に言いますか??)あいつは現場で大丈夫ですか(笑)?暴れてませんか(笑)?いろいろ聞いてますよ』」と、渡さんから掛けられた言葉も明かし、「この時すでに満身創痍の状態で現場に立っていらっしゃると聞きましたが、そんな様子を見せることもなく、優しい笑顔で現場を大きく包み込んでらっしゃる姿に『かっこいいなー』と私達は特別な灯に照らされていることを誇りに思ってました。穏やかで。紳士で。優しくて。どんなことをしたら、こんな素敵な兄弟を育てられたのかな、、とお母様に思いがいって、お二人に、どんなお母様だったのか質問攻めにした記憶があります」と述懐した。

また、渡瀬さんから生前、「最期の在り方を兄貴と相談して、お互いこうしようと決めて安心したよ」と聞かされたことも明かし、「最期の最期までかっこいい兄弟です。あんなに仲が良くて、理解しあえて、人生哲学があり、かっこ良くて、、、、。もう二度と現れない名優兄弟に、、お世話になれたことを誇りに思うと同時に、、心からの尊敬と感謝の気持ちが沸いてきます」と思いをつづるとともに、「あちらの世界でご兄弟が再会を喜んでる姿が目に浮かびます。ご冥福をお祈りします」と悼んだ。