将棋が好きで知られるタレント萩本欽一(79)が藤井聡太2冠誕生に、喜びと驚きを爆発させた。

「こんなに早く2冠になるなんて。みんなが思っている、想像以上のことをする子だね。続けて2つタイトルを取るなんて、どこまで驚かされればいいんだ。1つ取った時は爽快な感じで、高校生がピース! という感じだったけど、こんなに早いと驚きの2冠だ。『すごい事やったね』という褒め言葉より、またなんか次々とやってくれると思うと『すごい、すごいの聡太君!』というオチをあげよう(笑い)。あんまりすごすぎるから、せめて学校くらい落第してもいいんだよ。全部すごいと、ついていけないよ」と話した。

「まぁ、すごい事ではあるんだけど、先輩の先生方には『すみません』と謝っておこう。支えて、大事にしてくれた人たちがいたんだから。ご両親も『申し訳ない』と心配しているんじゃない。それにしても、4連勝での2冠目。偉いね、すごい、すごいの聡太君!」と笑った。

その一方で負けた木村一基九段(47)を思いやった。昨年、7回目のタイトル挑戦で史上最年長の46歳3カ月で初タイトル獲得となった王位を1年で失った。萩本は「私としては、負けた木村先生に『ありがとうございました』とお礼を言いたい。苦労人で解説もユニークで大好きな人なの。心の中で、聡太君に『勝ったんじゃないよ。大きな道をゆずってくれたんだよ』と言いたい。先生が『うちに帰って、家族に伝えます』って言ってたけど、なんて言うのかな」と振り返った。

藤井2冠の活躍で、大好きな将棋が盛んになることに萩本は「子供たちも将棋を始める子が多くなるでしょう。それは聡太君も羽生(善治)さんがいて、育ったんだと思う。次は子供たちが、聡太君になるんだと思って将棋をやってくれるでしょう。歴史が1つずつ塗りかえられるのは痛快だね。加藤一二三さんや羽生さんがつくった歴史を次から次へと塗りかえた。褒めるよりも『次は何やるの』と聞きたいね」と話した。