〝無敵のビッグマウス〟ことKINGレイナ(24)が再浮上のきっかけをつかんだ。格闘技イベント「DEEP95」(23日、東京・ニューピアホール)で初のキックボクシングルールに挑戦し、熊谷麻理奈(32)に判定2―1で勝利。自身より14センチ高い、身長174センチの相手のリーチに苦しみながらも、積極的に前に出てポイントを奪い「攻めきれなくてすみませんでした。もっと成長できるように頑張ります」と語った。

 契約体重の63キロは鬼門だ。過去2回挑戦し、昨年7月は体が動かずに判定負け。10月には前日計量をクリアできずに失格となった。女子ヘビー級の世界的な主流となる61キロ台を目指す上で大きな壁だったが「食事をフルーツ中心にするとか、岩盤浴とか、減量のコツはつかみました。去年に比べて体のキレも全然違う」と胸を張る。

 さらに今回は過去2回よりも減量の幅が増えた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が出た4月、2週間ほど全く練習ができない時期があったからだ。「そこで5キロくらい太って、78キロになったんスよ。だから15キロの減量でした。でも余裕だったんで、次から61キロ台でもいけるかもしんないっス」

 すっかり自信を取り戻したレイナは「できるなら61キロ台で、来年海外に出てベルトを狙いたい。大きな目標は変わらず、UFC王者と東スポでの連載再開なんで」。完全復活に向けて突き進む。