公開中の映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(三木孝浩監督)に主演の浜辺美波(19)と共演の福本莉子(19)が、9月18日公開の劇場版アニメ(黒柳トシマサ監督)にも、声優として出演したことが25日、分かった。実写版で山本朱里を演じた浜辺と市原由奈を演じた福本は、それぞれの役をアニメ版で演じた声優の潘めぐみと鈴木毬花とアフレコした。アフレコ後、4人が対談した。

-アフレコの感想

福本 緊張しました。画と声のタイミングを合わせることが、すごく難しかったです。

浜辺 マイクに向かってしゃべる、ということが久しぶりの経験だったので、もうガチガチに緊張しました。

-アニメの映像はいかが?

福本 漫画の絵がそのまま動いていることに感動しました。漫画のドキドキ感がそのまま映像になっていて、すごいです。

浜辺 私は原作がずっと好きだったので、そのはかない感じや「ふりふら」の色合いがすごく反映されていて、映画で早く見たいなって感じました。

浜辺と福本はアニメ版で文化祭に参加する女子生徒と、原作にも描かれていない文化祭での劇中劇「いつか世界の片隅で」に登場する母親チヨを浜辺、娘のアユコを福本が演じた。

-声優陣のアフレコを見た感想と役作りは?

浜辺 アニメの朱里は本当にかわいらしいし、お姉さんという印象でした。由奈に対しての態度は、経験が豊富で「知ってるよ、教えてあげるよ」みたいな目線の感じが、実写で演じた時のことを思い出して、懐かしいなと感じるくらい共通するものがありました。なによりプロの技に、いちファンとしてテンションがただただ上がりました!

潘 恐縮です。今回は役柄を抜きにしても、実は(鈴木)鞠花ちゃん自身、役付きが初めてだったということがあるんです。だからそういう関係性もあって、ちょっと朱里のお姉さん的な部分とか、自分がしてきたことや、先輩から教わってきたことを受け継ぐというか、「こういう時はこうやってみたらどうかな?」ということが、アフレコの瞬間から作品に通ずるものがどこかあったのかなとすごく思っています。みるみる内に素晴らしい由奈が出来上がっていくのを隣で見ていて、本編と同じように、由奈がだんだんかっこよく見えてくる感覚がありました。

福本 とにかく、すごいかわいいなと思いました。朱里が恋愛経験豊富でお姉ちゃんのような感じや、由奈も奥手で人見知りで引っ込み思案なところがあるのですが、誰よりも芯が強くて、自分にうそがつけなくて、とても純粋なところがすてきな女の子なので、(アニメでも)そのようなシーンが多く、実写との共通点を感じました。

鈴木 この作品が初めてのアフレコだったので、本当に緊張していたのですが、由奈は自分と似ている部分も多いので、普段の自分の感じも出せたらなと思いました。由奈は純粋でほわほわしているのですが、その中にもしっかりとした芯を持っていて、その部分を意識しました。

-原作の咲坂伊緒氏の作品を以前から読んでいた

浜辺 私は「ストロボ・エッジ」も「アオハライド」も(原作を)持っていて、実写もですが、アニメも本当に好きで。だから私は出演することになった時は本当にうれしかったですし、今回アニメの方にも少しだけですが参加することができて夢のようです。とにかく完成が楽しみです。あと、咲坂先生にお会いできたのが本当にうれしいです。

福本 私も初めて集めた漫画が咲坂先生の「ストロボ・エッジ」で、学校帰りにリアルタイムで「アオハライド」や「ストロボ・エッジ」を友達と見ていました。まさか今回実写版「ふりふら」に出演できて、アニメにも出させてもらえるなんて本当に夢みたいな気持ちです。今日(先生に)お会いできて本当にうれしいです。

潘 同じくで! 本当に夢のようですし、咲坂先生のお話って青と春っていう、青春そのものだなって思って、今回収録の時に先生にお会いする機会があった時に「青春そのものの人がそこにいるんだなぁ」っていう感覚がすごくあって。人物ひとりひとりもそうですし、まず友達としての関係性が根底にあってからの、好きな人だったり家族だったりっていう、周りから受け取るものがすごく多い作品だなって思って。人生そのものですね。光栄です。

鈴木 私も小学生の時から本当に読んでいて、「ストロボ・エッジ」の一ノ瀬蓮くんが憧れの男性で、今でもずっと大好きなので、先生の作品に関われたことが本当にうれしいです。