女優白石聖(22)が連続ドラマに初主演するフジテレビ系「恐怖新聞」(土曜午後11時40分)が29日、スタートする。

20歳の主人公・小野田詩弦(白石)は、京都市内の大学の2年生。母の歌子(黒木瞳)や恋人の松田勇介(佐藤大樹)に支えられ、20歳になったのを機に念願の1人暮らしを始めた。だが、途端に恐怖新聞が届くようになった。最初はいたずらだと思っていたが、次々と新聞に書かれた通りの事件が起こる。夢いっぱいの大学生活が、死と隣り合わせの悪夢へと変わる。恐怖新聞は、1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まるのだった。原作は70年代のオカルトブームの火付け役となったつのだじろう氏の同名のコミック。

初の連ドラ主演に白石は「オファーをいただいた時は、素直にすごくうれしかったです。ただ、連続ドラマ初の主演で、ホラー作品も初めてなので不安もあります。台本を読んだ印象は、つのだじろうさんの原作とはまた違う新しい『恐怖新聞』に仕上がっていて、撮影が楽しみになりました」と話している。

第1話では、20歳になったのを機に、1人暮らしを始めることにした詩弦(白石)。父の蔵之介(横田栄司)に反対されていたが、母の歌子(黒木)と、幼なじみで親友の宮沢桃香(片山友希)は新しいチャレンジを応援している。

念願の1人暮らし初日。詩弦がベッドで眠っていると、午前0時に部屋のドアを激しく乱打する音がする。次の瞬間、新聞受けに何かが押し込まれる。そこには「恐怖新聞」があった。新聞には数日後の日付と、若い女が転落死するという記事が書かれていた。

宅配サービスのアルバイトを始めた詩弦は、配達を終えて戻る途中、女子高生の自殺に遭遇する。まさに新聞で見た通りの光景だった。バイト先の先輩・勇介(佐藤)は、錯乱する詩弦のことを心配する。

一方、京都東警察署の刑事の篠崎(駿河太郎)は、女子高生の自殺について1人の初老の男が気になり、詩弦を訪ねて来る。後日、初老の男は引っ越し業者の蜷川冬夜(猪野学)だと判明。篠崎が出向くが、隙をついて逃げられてしまう。

詩弦は、何かと心配してくれる勇介と付き合うことになった。しかし、泊まりに来た時に新しい恐怖新聞が届く。そこには父・蔵之介の死の予言があった。恐怖新聞は詩弦にしか見えず、勇介にも信じてもらえなかった。

1人暮らしを反対され、実家に足が向かなかった詩弦だが、父の死を阻止するべく実家へ向かう。母から神社へ出かけたと聞き、急いで後を追う。恐怖新聞の挿絵には神社の鳥居のようなものが描かれていたのだ。そこで詩弦は、衝撃的な光景を目にする。死の際に蔵之介が口にした、詩弦の出生の秘密とは…。それは最恐ホラーの幕開けだった。